ウケザキオオヤマレンゲ

モクレン属 ウケザキオオヤマレンゲ
学名： Magnolia ×wieseneri

〔基本情報〕
ホオノキとオオバオオヤマレンゲの交雑と考えられている高さ4.5～7.5mほどになる落葉低木～小高木。
やや丸みを帯びた樹形となります。
葉は互生する単葉で枝先に集まってつき、長さ10～20cm、幅10cmほどの倒卵形～楕円形で基部がくさび形に細まります。
葉の裏側は白色を帯び、全体に伏毛がはえます。
葉の縁は全縁で少し波打ちます。
葉柄は長さ2～5cmです。
葉柄の基部に枝をとりまくように托葉痕があります。
花は枝先に上向きに単生し、アイボリーホワイト、花被片は9枚あり、外側の3枚の花被片は咲き進むにつれて淡い紅色を帯びます。
雄しべは多数あり、葯は淡い紅色です。
花は咲きはじめはカップ状で、のち平らに開いて径15～20cmほどになります。
花には芳香があります。

〔栽培〕
増殖は接木によります。
成木での移植は困難です。
日向～半日陰で、水はけがよく、土層が深い適度に湿り気のある肥沃なやや酸性の土壌を好みます。
極端に乾燥したり湿っている場所は嫌います。
水やりは乾燥しないように注意し、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は夏に晴天が続いて乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は寒肥のほか花後のお礼肥として有機質の肥料を施します。
剪定は好まないので、開花後すぐに不要な枝を切る程度にとどめます。
病虫害は比較的少ないですが、カイガラムシ、カミキリムシがあります。