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植物図鑑

キンカン

ミカン属 キンカン
学名: Citrus japonica

〔基本情報〕高さ2mほどの常緑低木。
枝は細くて短く、密に枝分かれします。
短く鋭い刺があります。
互生する葉は単葉のようですが、複葉が退化したもので、全縁で、革質、長さ4.5cm、幅1.8cmほどの楕円形で、質が厚く、翼葉はあまり発達しません。
花は葉腋につき、単生または数個があつまって、年に2-3回咲きます。
果実は径2cmほどの球形で黄橙色に熟します。
果皮はうすく、甘みと芳香がありますが、果肉には粘りがあり、酸味が強いです。

〔来歴〕中国南部に自生していたと考えられ、日本には江戸時代以前に渡来しました。

〔利用〕果実は皮ごと生食、砂糖漬けで利用されるほか、薬用にもなります。

〔栽培〕耐寒性があり、栽培しやすいです。
増殖は接木によります。
日当たりと水はけがよい場所を好みます。
木が小さいわりに、果実をたくさんつけるので、年間を通じて施肥が必要です。
放任すると枝が繁りすぎて、樹冠の内部が日照不足となり、枝が枯れます。
枯れ枝は病虫害の原因となり、実つきも悪くなることから、適度に製枝・剪定し、内部まで日が当たるようにします。
秋に咲く花は結実させず、株を疲れさせないようにします。
また、果実の成長期に水切れすると、落果の原因になります。
成熟期に当たる秋冬は、乾かし気味にした方が、甘い果実ができます。
病虫害としては黒点病、ミカンハモグリガ、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシなどがあります。
アゲハチョウの幼虫の食草です。

名前
キンカン(金柑)、マルキンカン(丸金柑)、ヒメタチバナ(姫橘)、マルミキンカン(丸実金柑)、kumquat
生活型
低木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月、5月
花咲く季節
5月、6月、7月、8月、9月、10月
実のなる季節
11月、12月、1月、2月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
中国(長江中流地域)
形状
直立
草丈・樹高
2000mm
葉の形
単葉、複葉
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
花弁の数
5
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
接木
日照条件
日向
水分の必要性
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、鉢植、花壇、公園・庭園、コンテナ、ベランダ
ハーディネスゾーン
病害
黒点病
虫害
ミカンハモグリガ、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシ
香り
柑橘系
味覚
食用
毒性
有用
薬用、食用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
アゲハチョウの食草
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
19448
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