植物図鑑
ザボン
ミカン属
ザボン
学名:
Citrus maxima
〔基本情報〕果樹として栽培される常緑樹。
円形の樹形となり、枝は長く、まばらに出ます。
葉は互生し、楕円形で、縁には浅い鋸歯があります。
葉は単葉のようですが、複葉が退化したもので翼葉があります。
花は総状花序につき、白色の4~5弁花で芳香があります。
多数の雄しべが花糸の中部まで合生し雄ずい筒をつくります。
果実は黄色く熟し、球形、扁球形または倒卵形と品種のよって形はさまざまですが、果重1~2kgとカンキツ類のなかで最大級で、果皮も厚いです。
〔来歴〕日本へは安土桃山時代~江戸時代初期に渡来したと考えられています。
〔利用〕果実を果物として食べるほか、果皮で糖果をつくります。
〔栽培〕増殖は接木によります。
耐寒性が弱く、年平均気温18度以上が栽培適地です。
夏期の多湿にも注意が必要です。
日当たりと水はけ、水もちのよい場所を好みます。
寒さを嫌うので、冬の北風をさけられる建物の南側に植えるとよいです。
幼木のうちは移植容易ですが、成木では困難です。
水やりは地植えの場合、晴天が続いて乾燥しないかぎりは必要ありません。
施肥は春と秋に有機質の肥料か速効性がある化成肥料を施します。
枝が繁りすぎて、樹冠の内部が日照不足となると枝が枯れます。
枯れ枝は病虫害の原因となり、実つきも悪くなることから、3月頃に適度に製枝・剪定し、内部まで日が当たるようにします。
実が多くついた場合は7~8月に摘果をおこないます。
病虫害としては黒点病、かいよう病、ミカンハモグリガ、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシなどがあります。
アゲハチョウの幼虫の食草です。
名前
ザボン(朱欒)、白、ブンタン(文旦)、ウチムラサキ(内紫)
生活型
低木、小高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
11月、12月、1月、2月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
インド北東部(アッサム地方)~東南アジア、ポリネシア
形状
直立、分枝
草丈・樹高
葉の形
特殊
葉の生え方
互生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
総状花序
花弁の数
4、5
花の色
白
花径
花序の長さ
実の色
黄
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
接木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐暑性、非耐寒性
用途適性
公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
黒点病、かいよう病
虫害
ミカンハモグリガ、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシ
香り
柑橘系
味覚
酸味
食用
実
毒性
有用
食用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
アゲハチョウの幼虫の食草
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
22578
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