植物図鑑
シイクワシャー
ミカン属
シイクワシャー
学名:
Citrus depressa
〔基本情報〕果樹として栽培される高さ3~6mの常緑小高木。
若い枝は緑色で、2~3稜があり、しばしば長さ1~1.5cmの太く鋭い刺があります。
葉は互生し、長さ3~6cm、幅2~4cmの卵状楕円形で先が浅く2裂し、縁は全縁またはごく浅い歯牙があります。
葉は単葉のようですが、複葉が退化したものです。
花は今年出た枝の葉腋に1~3個つくか、短い総状花序に数個つきます。
花は白色の5弁花で芳香があります。
多数の雄しべが花糸の中部まで合生し雄ずい筒をつくります。
果実は径4~5cm、長さ2.5~3cmの扁平な球形で、黄赤色に熟します。
〔利用〕果汁は酸味が強いため生で食べるのには向きませんが、食酢や加工用として利用されます。
〔栽培〕増殖は接木によります。
日当たりと水はけがよい場所を好みます。
耐寒性が弱く、年平均気温16度以上、冬期の低温が-3度以上という条件が必要です。
夏期の多湿にも注意が必要です。
放任すると枝が繁りすぎて、樹冠の内部が日照不足となり、枝が枯れます。
枯れ枝は病虫害の原因となり、実つきも悪くなることから、適度に製枝・剪定し、内部まで日が当たるようにします。
果実の成長期に水切れすると、落果の原因になります。
病虫害としては黒点病、ミカンハモグリガ、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシなどがあります。
アゲハチョウの幼虫の食草です。
〔備考〕名は琉球の方言です。
「シー」は酸という意味で、芭蕉布を晒す際に未熟な果実を使用したことによるとされます。
名前
シイクワシャー、ヒラミレモン(平実檸檬)、シーカーシャー
生活型
小高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月
花咲く季節
3月、4月
実のなる季節
8月、9月、10月、11月、12月、1月、2月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(奄美大島以南の琉球)、台湾
形状
直立、分枝
草丈・樹高
3000〜6000mm
葉の形
特殊
葉の生え方
互生
縁の形
全縁、歯牙
葉の特記事項
花のつき方
総状花序
花弁の数
5
花の色
白
花径
花序の長さ
実の色
橙、黄
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
接木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐暑性、非耐寒性
用途適性
鉢植、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
黒点病
虫害
ミカンハモグリガ、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシ
香り
柑橘系
味覚
酸味
食用
実
毒性
有用
食用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
アゲハチョウの幼虫の食草
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
67832
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