バラの季節だからこそ!
サクラが終わり、バラの季節に。そこで今回はバラの名所のひとつ旧古川庭園の春のバラフェステバルをご紹介しましょう。
古川庭園ってどんな場所
旧岩崎邸庭園洋館、鹿鳴館、ニコライ堂の設計を手掛けた、日本の建築界でその名を知られる英国人ジョサイア・コンドル博士(1852~1920)の設計した洋館と洋風庭園。
山縣有朋の京都別邸である無鄰菴(むりんあん)、平安神宮神苑、円山公園(京都)、南禅寺界隈の財界人の別荘庭園などを作庭した、近代日本庭園の先駆者と云われる京都の庭師・七代目植治こと小川治兵衛(1860~1933)の手による日本庭園。
と、なんと和洋ふたつの趣がある庭を一度に満喫できる場所としても知られています。
ちなみに、伝統的な手法と近代的な技術の数少ない大正初期の庭園の原型を留める庭として、平成18年に文化財保護法により国の名勝指定を受けています。
庭園の面積は、約30,780平方メートルで、モミジ、シイ、ヒサカキ、ダイオウショウ、モチノキ、ネズミモチ、ヤブツバキ、ツバキ、イヌビワ、サクラ、ハゼノキ、マツ、ヒマラヤスギ、ツツジ、バラ、イイギリ、シャガ、ブラシノキ、ハナショウブ、ヒガンバナ、サザンカなどを目にすることができます。
春のバラフェスティバル開催中
そして、今回紹介する春のバラフェスティバルは6月2日(日)まで。5月10日(金)~19日(日)はバラと洋館・日本庭園がライトアップされ、閉園時間が21時まで延長されるとのこと。これならお仕事帰りでも立ち寄ることができそうですね。
古川庭園のバラは、現在寒暖差の影響でやや足踏み状態。見頃はこれからで5月半ばと予想されています。5月2日現在開花しているバラは、コンフィダンス、カリフォルニア・ドリーミング、ラ・フランス、ガーデン・パーティー、桃香、プリンセス・オブ・ウェールズなど。
木香茨(モッコウバラ)が美しく咲き、木香茨が絡まる洋館の欄干が大正ロマンを感じさせてくれそうです。庭園内の開花情報は、ホームページ、ツイッターなどでも確認できますでお出かけ前のチェックも忘れずに!
バラ以外も美しい!
躑躅(ツツジ)をはじめ、遅咲き皐月(サツキ)、ジャーマンアイリス、ブラシノキなども花も楽しめます。とはいえ、食いしん坊の筆者にとっての一番の楽しみは売店で販売されているバラのアイスクリームをはじめ、バラ羊羹、バラジャムなど美味しいバラたち。
目と舌でバラが満喫できます。駅から歩くのがちょっとという方は、コミュニティーバスも便利です。
- 『旧古川庭園』:東京都北区西ヶ原1-27-39
(写真・取材/グリーンアドバイザー・開運文様研究家 ふじえりこ)