今回は、みなさんおなじみの「アヤメ」を紹介します。
山地のやや乾いた草原などに生えるアヤメ科アヤメ属の多年草で、下にあるような花の写真をご覧いただけるとおわかりのように、外花被片の基部に「綾(線が斜めに交わった模様)の目」があることから付けられたといわれています。
日本全国や朝鮮半島、中国東北部、シベリヤ東部に分布します。
葉の長さは30〜50cmあり、幅は5~10mmと細長いのが特徴です。5~7月ごろ、高さ30〜60cmの花茎に径8cm程度の紫色の花が2~3個付きます。上下の写真にあるように、外花被片は平たく開き、内花被片は高さ4cmほど直立するのが特徴です。
乙女湖ロードでもところどころで見かけますが、草原が少ないので数は少ないです。近傍(きんぼう)の草原や荒川林道「クリスタルライン」沿いの草原にある群生を探してみてください。
みなさんはアヤメの香りを嗅いだことがありますか?
アヤメの香りは独特です。人は好きな香りには直ぐに反応し、そうじゃない匂いには反応が鈍いといわれています。アヤメは、私個人は匂いを感じるまで少し、時間がかかります。みなさんはいかがでしょうか?
一度試してみることをオススメします。
(山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))
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