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植物図鑑

キクザキイチゲ

イチリンソウ属 キクザキイチゲ
学名: Anemone pseudoaltaica var. pseudoaltaica

〔基本情報〕落葉広葉樹林の林縁や林床にはえる多年草。
根茎は円柱状で横に這って広がります。
根茎から根出葉を出します。
根出葉は2回3出複葉で、長さ5~10cmの葉柄をもち、小葉は長さ1~7cm、幅1~5.5cmの菱形~卵形で深く3裂します。
根出葉は秋に出て、翌年の初夏に地上部が枯れる、いわゆる春植物(スプリング エフェメラル spring ephemeral)のひとつです。
花茎は高さ10~30cmになり、茎には葉が3枚ずつ輪生します。
茎につく葉は3全裂し、長さ0.5~2cmの葉柄をもち、小葉は3裂または羽状に裂けます。
茎先に花を単生させます。
花は径2.5~4cmほどで上向きに開き、白色または青紫色で花びらのように見える楕円形の萼を8~13枚つけます。
雄しべは多数あり、葯は白色です。
雌しべも多数あります。
果実は狭卵形の痩果で細い毛がはえます。

〔栽培〕増殖は実生、株分けによります。
実生の場合は取り播きとします。
日当たり~半日陰で水はけがよく、やや湿気のある肥沃な土壌を好みます。
日当たりが悪いと花つきが悪くなります。
高温や乾燥に弱いので、株元に直射日光が当たらないようにします。
鉢植えの場合は初夏の葉の枯れるころから日陰の涼しい場所に移動し、それ以外は日向に置くようにします。
耐寒性は強いですが凍結には注意が必要です。
庭植えの場合は落葉樹の下が適します。
水やりは庭植えの場合は極端に乾燥しないかぎり必要ありません。
鉢植えの場合は生育期には水切れしないよう、土の表面が乾いたら水を与えます。
休眠後は乾燥しすぎない程度に与えます。
施肥は春と秋に月に1回の置き肥か週に1回の液体肥料を施します。
病虫害としては白絹病、炭そ病、灰色かび病、アブラムシ、ナメクジなどがあります。

〔備考〕名は菊に似た花が1輪ずつ咲くことによります。

名前
キクザキイチゲ(菊咲一華)、キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)、シロバナキクザキイチゲ(白花菊咲一華)、ハナガサイチゲ(花笠一華)、ヤエノキクザキイチゲ(八重菊咲一輪草)、ピップイチゲ、クルマザキキクザキイチゲ
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
9月、10月
花咲く季節
3月、4月、5月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道、本州:兵庫県以北)、朝鮮
形状
草丈・樹高
100〜300mm
葉の形
3出複葉
葉の生え方
輪生、根生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
花の色
青、紫、白
花径
25〜40
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性
用途適性
鉢植、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
白絹病、炭そ病、灰色かび病
虫害
アブラムシ、ナメクジ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
26092
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