梅雨が明けた今年の7月、異常に暑い!
暑さでせっかく植えたお花も枯れてしまった! なんていうお宅もあるのではないでしょうか? そんなことのないように、今回は暑い夏でも負けずに元気に育ってくれる頼もしい苗たちを紹介しましょう。
ベゴニア
ベゴニアは丈夫で育てやすい、という利点はもちろんのこと、たくさん生産されていることから、安価であるという強みもあります。
白、赤、ピンクなどの豊富な花色はもちろんのこと、金平糖のような八重咲きの花もかわいらしく魅力的です。銅葉(茶色い葉)の品種もありますから、ベゴニアだけを植えたとしても単調にならないのです。
サルビアなど
サルビアはシソ科の植物です。赤い花がよく知られているサルビア・スプレンデンスのほか、ハーブとしてよく知られるコモンセージ(サルビア・オフィシナリス)やクラリセージ(サルビア・スクラレア)などセージと呼ばれる品種も、実はサルビアなのです。
赤、白、紫、青など花色も背丈もさまざまで丈夫で生育旺盛で、暑い夏にぴったりです。セージ類は大きくなりすぎないように切り戻し(短く切ること)しましょう。
アンゲロニア
アンゲロニアと聞いてもあまり馴染みがないかもしれませんが、これからの季節にぜひ植えていただきたいおすすめの苗です。ベゴニアやサルビアは赤が印象的ですね。でも、涼しげでさわやかな青や紫、白やピンクなどの花色は、暑い夏に赤はちょっとという方にぜひおすすめなのです。
アンゲロニアはオオバコ科です。オオバコ、と聞くと小さいころによく茎で相撲して遊んだあの丈夫な草を思い出しませんか? つまり、とても丈夫!
暑さと強い日差しにも負けない強さがありますし、半日陰でも育ちます。
この他にも、マリーゴールドやバーベナ、ランタナ、ニチニチソウ、ジニア、インパチェンス、ポーチュラカやセンニチコウなど、暑い季節にぴったりの植物がたくさんありますよ。
でも、いくら暑さに強いといっても、植えた後、根づくまでの数日は水やりをきちんとしてくださいね。本来は暑くなる前に植えたほうがよいのですからね。
(高橋植物園 高橋さやか)
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