植物図鑑
サルビア
アキギリ属
サルビア
学名:
Salvia splendens
〔基本情報〕日本では60cmほどですが原産地では1m以上になる多年草。冬の寒さで枯れる地域では一年草として扱われます。
茎には4稜があり、よく枝分かれします。
葉は対生する単葉で、長さ5~9cmほどの卵形です。
葉の縁には鋸歯があります。
茎先に穂状の輪散花序を出します。
花は鮮やかな紅色で筒状の二唇形、鐘形の萼も鮮やかな紅色です。
花は花穂の下から順に咲きます。
園芸品種が多く、白、ピンク、紫など花色が多彩です。また、紅白の染め分けとなるもの、萼が白色で花冠が赤色となるものもあります。
〔利用〕花壇植物としてポピュラーです。
〔栽培〕増殖は実生、挿し芽によります。
日当たりと水はけのよい肥沃な弱酸性土を好みます。
暑さにやや弱く、真夏の直射日光で株が弱ることがあるので、西日の当たらない場所が適します。
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。水切れをおこすと花や葉が落ちますが、多湿状態になると根腐れをおこします。
施肥は真夏以外、月に一度緩効性肥料を施すか、一週間~10日に一度液体肥料を施します。
咲き終わった花穂は切り取ります。
高温多湿な時期は成長が鈍るので、花後に短く刈り込み風通しをよくすることで、秋に再び成長して花がみられます。
冷涼な地域では真夏も花がみられます。
霜や凍結にあたらなければ冬越しも可能です。
播種は発芽に20℃程度の温度が必要なので気温の上がる4月下旬以降におこないます。発芽に光を必要とする好光性をもつので、播種は播種用の用土におこない、土で覆わずに、土を乾かさないよう底面給水をおこないます。
病害虫は特にありませんが、アブラムシやハダニ、ヨトウムシがつくことがあります。