広島市の公民館で開催されている「花づくり講座」。今年度5回目となる今回は、パンジーとビオラの種蒔きです。パンジーやビオラといえば、花の少ない冬の間から、カラフルに庭先を彩る人気の花。ガーデニング初心者でも育てやすいのも魅力のひとつです。
パンジーとビオラの違い
パンジーとビオラは、花のサイズが違うだけで、実は同じもの。花が大きいものをパンジー、小さいものをビオラと呼んでいます。最近は、色だけでなく模様や花びらの形状などデザインも多様で、好みの雰囲気に合わせて選べるのがうれしいですね。
今回、私が蒔いた種は、ビオラF1ビビ・クリアホワイト(タキイ)という種。上品な色とシンプルなデザインのかわいらしい花が魅力的です。
パンジーやビオラの発芽の適温は、20~25℃。講座の行われた8月下旬の広島は、「まだ暑いのでは?」という気温でしたが、夜明け頃の気温は22度以下になっているので、大丈夫とのこと。この頃に種蒔きをすると11月中旬から6月初旬まで花を楽しめるようです。
ビオラの種の撒き方
種蒔きの手順は、ペチュニアのときとほぼ同じ(「花づくり講座(1)」の記事を参照ください)。ペチュニアほどではありませんが、パンジーやビオラは、種がとても小さいのです。折り目を付けた白い紙の上に種を出し、指先でトントンと叩きながら、育苗ポット全体に種を蒔きます。蒔いた種の上に、紙コップなどを使い2ミリほどの厚さで土をかけたら、霧吹きで土を湿らせます。
ペチュニアの時と違うのは、今回は、種を蒔いた育苗ケースにラップや新聞紙などはかけなくてよいということ。温度を高く保つ必要がないからです。ただし、乾燥しやすいので注意が必要。土の表面が白く乾いていたら、こまめに霧吹きで濡らします。また、パンジーやビオラの発芽には、多少の光が必要なので、真っ暗な場所に置くと発芽しません。
種蒔き後、発芽するまでは、家の中で管理します。発芽後は、朝の光から少しずつ太陽光に慣らして、1週間過ぎころから戸外に置きます。気温が上がりすぎたり乾燥したりするので、建物の北側など涼しい場所がよいそうです。
1ヶ月もすると本葉が2~3枚になるのでポット上げをし、ポットに根が回ってきたら、プランターや庭に植え替えます。寒さが気になる頃には、真っ白いビオラがいっぱい花をつけてくれることでしょう。
11月の花づくり講座では、受講生がそれぞれ育てたほかの色のパンジーやビオラと組み合わせて、寄せ植えを作る予定です。いろいろな色の種が入ったミックスの種を購入すると、一袋蒔くだけでも寄せ植えができますよ。寒い冬は苦手ですが、自分で種を蒔いて育てた花で寄せ植えが楽しめると思うと、今から楽しみです。
ビオラの花言葉:「誠実」「信頼」「忠実」「少女の恋」
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