広島市が公民館で行っている「花づくり講座」の3回目に参加してきました。1回目、2回目は、主に種から苗を育てる方法を教えてもらいましたが、草木花の苗を増やす方法は、ほかにもいろいろあります。
今回は、そのうちのひとつ「挿し芽(挿し木)」の方法を教わりました。
挿し芽、挿し木とは?
挿し芽(挿し木)とは、草花や木の、茎や芽など根が出ていない部分を、土などに挿して根を出させる方法。春から秋にかけて行うことができますが、最も適しているのが、この時期なのだとか。茎を土に挿した後、早く根が出て、順調に成長しやすいのだそうです。
挿し芽、挿し木の方法
それでは、挿し芽(挿し木)の方法へ。
- 挿し芽にする枝は、茎が太くしっかりしたものを選びます。枝を切ったら、30分から1時間ほど水に差しておきます。
- 挿し芽にする茎を、3~15センチくらいに切ります。なるべく鋭い刃物で切り、切り口を滑らかにします。花は使わず、大きな葉は、半分ほどの大きさにカット。用土に挿す部分は、葉をとり除きます。
- 土は、水持ちと水はけがよく、肥料分を含まない清潔な土を用います。木の場合は、赤玉(小粒)か鹿沼土、草花の場合はバーミキュライトなどの挿し芽用土が適しています。
- 茎の切り口に発根剤をつけて、土に挿します。割りばしなどで深さ2センチほどの穴を開けておき、枝を傷つけないようにやさしく差し込みます。その後、水をたっぷりとかけて作業完了。
挿し芽をした後、3~4日は強い光に当てないようにし、その後徐々に日光が当たるようにします。2~3週間後には発根するので、その後は、ポットに植え替えて育てます。
講師によると、挿し芽で育つ植物は、案外多いのだそうです。「ご近所やお友だちの庭で、気に入った植物を見かけたら、一枝もらってチャレンジしてみるといいですよ。切り花で売られているものでも、挿し芽にできるものがあるので、ぜひ試してみて」とのこと。
これまで、枯れたら捨てていた切り花も、もう一咲かせできるかも、と思うと、なんだかワクワクしてきました。みなさんもお試しあれ!
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(エバーグリーン編集部 まえだ)
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