もうサンタクロースさんへプレゼントのお願いの手紙、書きましたか? 私は、温室1棟か5兆円(非課税)を慎ましく希望しています(笑)。
幼いころ「うちには暖炉と煙突がないけどサンタさんどこから入って来るの?」と親に聞いたら、換気扇のファンを指さして「あそこの隙間だよ」って教えられましたが、サンタクロースさんって中国雑技団? それとも煙なのかしら?
さてさて、園芸店やお花屋さんもクリスマスムード一色で赤・緑・白の彩りが賑やかですね。ヤドリギやコニファーも魅力的ですが、やっぱり華やかなポインセチアは気になる存在。でも、ポインセチアっていったい何者?
出身地はメキシコと中央アメリカ。アメリカの初代メキシコ公使だったポインセットさん(という方)が気に入ったため、ポインセチアと名付けられ世界へ広まりました。
日本ではクリスマスシーズンに出荷の最盛期をむかえますが……、出身地からもお分かりのとおり実は寒いのが苦手な植物なのです。
野生種は軽く霜にあたっても枯れることはありませんが、園芸店で販売されている園芸品種たちは、最低温度10度を下回ると途端に葉がシナシナになりどんどん落ちてしまいます。鉢のなかの土は十分湿っているのに調子が悪いときは、寒さが原因のことが多いので温度管理を徹底しましょう。寄せ植えの主役にしたいところですがそもそも屋外で管理することが難しいので、パンジーやチューリップの球根等と一緒に植え付けることはできません。むしろ室内で管理するので、観葉植物と寄せ植えにするか単体で楽しむ植物です。
室内では暖房器具の風が直接当たらない場所に置いてください。草ではなく低木なので、冬を越すことができれば長く楽しむことができます。夏には日除けした屋外で管理できます。
また鮮やかな花に見える部分は苞(ほう)といって葉の一部。本当の花は、花に見える葉の中心にちょぼちょぼと集まっている小さな黄色と緑の粒のようなものです。もともと乾燥気味を好み過湿が苦手です。特に花の部分に水が溜まると、カビが発生しやすく中央から腐りやすいため、根元のみに水を与える方法か、鉢の底から水を吸わせる方法がよいでしょう。
最近では鉢の底が二重構造になっていて、下の部分に水が溜まり、上の部分から垂らされたスポンジなどで水分が自然に吸い上げられる仕組みのものもあります。購入するときには色や品種の好みだけでなく、鉢にも注目して選んでみてはいかがでしょうか。
それではみなさま、よい年末をお過ごしください!