(日光編1からの続きです)
日光といえば、東照宮。江戸幕府初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現(とうしょうだいごんげん)を祀っています。ちなみに東照宮には特別なご神木はなく、境内のすべての木々がご神木とのことでした。とはいえ、やはり日光なのでメインはスギです。
東照宮は花尽くし
さて、ご神木は境内のすべての木々ですが、ほかに目を転じると東照宮内には数多くの彫刻が施されています。植物文様はいたるところにあります。そんな東照宮内でとにかく目に付いたのは牡丹文。あの有名な眠り猫の中にも目にすることができました。
ちなみにこの眠り猫、牡丹花下眠猫児(ぼたんかかすいびょうじ)というのが正式名称なのだそうです。またこの猫は、主人の家康公を守るため薄目で少し開いていたという説もあるようです。作者は名彫刻家・左甚五郎(ひだり じんごろう)。数ある境内の彫刻の中でも甚五郎の作品はこの眠り猫だけなのだとか。
東照宮の葵の紋
また東照宮はいたるところに葵紋があります。言わずと知れた葵紋は徳川家の家紋。京都の加茂神社の神紋が由来となりフタバアオイがモチーフだとされています。そのためか、特別に入れていただいた将軍の間の天井にもありました。
余談:日光へは都内からだと格安のものもあります
余談になりますが、ネットなどで検索するとかなりお安い旅ができるのも日光の魅力です。今回筆者が泊まったのは、1泊2食でなんと5,000円の温泉旅館。「安い!」と思って喜んでいたのですが、交通費込みで1万円程度のものは多数あります。
そして、日光東照宮に立ち寄りたいと思っている方は、東照宮将軍着座の間特別祈祷ツアーを検索してみてください。このツアーは世界遺産登録20周年記念二社一寺特別体験ツア-のひとつになっていて、旅行会社によってお土産などがやや異なりますが3,000円程度で参加できます。筆者が参加したものは、一般入室が固く禁じられている「徳川将軍着座の間」での祈祷、日光東照宮神職又は巫女の案内約120分、記念品として特別祈祷の記念品に葵の御紋の入った杯とグラス、特別祈祷のお札、バス乗車券、さらにピンバッチなどが付いてかなりお得です(ちなみに、東照宮の拝観料は大人1,300円ですのでオススメではないでしょうか)。
世界遺産で多くの観光客でごったがえす境内を特別ツアーということもあり最前列で説明を聞くこともできます。また、今回はこの徳川将軍着座の間での祈祷時に「やりた~い!」と手をあげグループ代表としてちゃっかり玉串を奉納させていただき、将軍が座ったとされるあの葵の御紋の下に座りパワーをもらってきた筆者でした。
- 『日光東照宮』:栃木県日光市山内2301 日光東照宮社務所
(グリーンアドバイザー、開運植物文様研究家 藤依里子)