植物図鑑
スカシユリ
ユリ属
スカシユリ
学名:
Lilium maculatum var. maculatum
〔基本情報〕高さ20~60cmになる多年草。
海辺の砂浜や岩場などでみられます。
地下に卵形で肉質、白色の鱗茎をもちます。
茎には稜角があり、下部には乳頭状突起があります。若い茎には多少白い綿毛があります。
葉は互生する単葉で、長さ4~10cmの披針形、全縁です。葉の表面には光沢があります。
葉には柄がありません。
茎の上部に総状花序を出し、一個~数個の花が上向きに咲きます。
花は杯状です。花被片は長さ7~10cmで橙赤色、内面には赤褐色の斑点があり、内側の中央の脈に沿って密に毛があります。
花被片の間にすき間があります。
雄しべは雌しべより短く、花粉は赤褐色です。
果実は長さ4~5cmで倒卵状楕円形の蒴果です。
〔利用〕アジアティック・ハイブリッド系の重要な親のひとつです。
〔栽培〕増殖は実生や鱗片挿しによります。
日当たりと水はけがよい腐植質に富んだ土壌を好みます。
過湿を避け、排水と通風をよくするようにします。冬は寒風が当たらないようにします。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水を与え、地植えの場合はひどく乾燥しないかぎり潅水は必要ありません。
肥料は元肥としてリン酸およびカリがメインの緩効性肥料を与え、春から開花期まではチッ素・リン酸・カリ等量の追肥をほどこします。
病害虫としてはウイルス病、腐敗病、アブラムシなどがあります。
〔備考〕花被片の間にすき間があることが名の由来です。
名前
スカシユリ(透百合)、イワトユリ(岩戸百合)、イワユリ(岩百合)、ハマユリ(浜百合)
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
10月、11月
花咲く季節
6月、7月、8月
実のなる季節
10月、11月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州の紀伊半島・新潟県以北)
形状
草丈・樹高
200〜600mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
総状花序
花弁の数
6
花の色
橙
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
球根
苗の流通時期
繁殖方法
種、球根
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植、切花、花壇、公園・庭園、屋上緑化、コンテナ、ベランダ
ハーディネスゾーン
病害
ウイルス病、腐敗病
虫害
アブラムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
23633
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