植物図鑑
ユキモチソウ
テンナンショウ属
ユキモチソウ
学名:
Arisaema sikokianum
〔基本情報〕山地の林内でみられる多年草。
地下に扁球形の球茎があり、球茎には子球が多数つきます。
葉は2個で3~5枚の小葉が鳥足状にでます。
小葉は菱状楕円形で先がとがり、全縁または鋸歯があります。
花柄は直立し、葉柄より高く、先端に肉穂花序をつけます。
花序の先につく付属体は純白で、先端がまるく膨らむ棍棒状となり、直立します。
肉穂花序は仏炎苞に包まれます。
仏炎苞は紫褐色で、筒部がスポンジ状で厚く、内側は白色となります。
仏炎苞の舷部は長さ7~12cmで先が尾状にのびる3角状の倒卵形となり、ほぼ直立します。
果実は卵球形の液果で赤く熟します。
雌雄異株で、若い個体は雄株で、成長すると雌株に変化します。
〔利用〕有毒ですが、球茎を薬用とします。
〔栽培〕増殖は実生や分球によります。
実生の場合は完熟した果実を水洗いして果肉を取り除き、取り播きとします。
日陰で湿った場所を好みます。
陽射しが強いと葉が傷みます。
乾燥を嫌うので、生育期間中は水切れに注意しますが、多湿すぎても根腐れをおこします。
休眠中も土が完全に乾かないようにします。
肥料を好むので生育期間中は2週間に1回液体肥料を与えます。
病虫害としては軟腐病、白絹病、カイガラムシ、アブラムシ、ナメクジなどがあります。
〔備考〕花序の付属体を餅に例えた名です。
名前
ユキモチソウ(雪餅草)、Japanese Jack-in-the-Pulpit
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
11月、12月、1月、2月、3月
花咲く季節
4月、5月
実のなる季節
9月、10月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:三重県・奈良県、四国)
形状
草丈・樹高
葉の形
分裂葉
葉の生え方
互生
縁の形
全縁、鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
肉穂花序
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
実の色
赤
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、球根
日照条件
日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
軟腐病、白絹病
虫害
カイガラムシ、アブラムシ、ナメクジ
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
VU:絶減危惧II類、日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
20115
検索サイトの検索キー
コメント
エバーグリーンポストでの記事