スズカアザミ

アザミ属 スズカアザミ
学名： Cirsium suzukaense

〔基本情報〕
低山～山地の落葉樹林の林縁や草地にはえる高さ70～180cmの多年草。
東海地方から鈴鹿山脈で見られるアザミです。
茎は斜めに立ち上がって、上部で枝分かれし、枝が広角的に広がって伸びます。
茎の上部には褐色の毛とくも毛がはえます。
葉には根出葉と茎につく葉があり、根出葉は花の時期には枯れています。
茎につく葉は互生し、長さ12～30cm、幅3～14cmの楕円形～披針形で、羽状に3～6対の裂片に裂けるか、分裂せずに縁に鋸歯があるか全縁状となります。
葉はふつう両面とも無毛で、縁には刺があります。
頭花は茎先に総状～穂状に4～6個つき、淡い紅紫色となり、長さ0.5～3cmの柄をもちます。
総苞は長さ1.4～1.9cm、幅0.6～1.2cmの筒形～狭鐘形で紫褐色を帯び、総苞片は11～12列し、腺があって粘ります。
果実は白色の冠毛をもつ痩果です。