チョウカイアザミ

アザミ属 チョウカイアザミ
学名： Cirsium chokaiense

〔基本情報〕
高山の草原にはえる多年草。
鳥海山特産のアザミです。
茎は太く、斜上して、高さ40～150cmになり、上部で数回枝分かれします。
茎には褐色で多細胞の縮毛がはえます。
葉には根出葉と茎に互生する葉があり、根出葉は花の時期にも残ります。
根出葉は長さ20～40cmの楕円形で、羽状に5～7対の裂片に裂け、裂片の先に鋭い刺があり、質は厚いです。
茎先に赤みが強い暗紅紫色の大きな頭花が、単生するか数個が散房状につき、下向きに咲きます。
小花の狭筒部は広筒部より明らかに長くなります。
総苞は幅1.5～2cmほどの鐘形～広鐘形で、濃紫色～黒紫色、総苞片は圧着して、6列します。
総苞には腺体があり、著しく粘ります。
果実は冠毛をもつ痩果です。