収穫したキュウリで!
筆者は一時期ハンガリーで暮らしたことがあります。かの地では保存食として、どこの家庭でもピクルスを作っていました。日本では冬、たくあんにする大根を干したり、漬物にする白菜を庭先に並べたりする光景のように、ハンガリーの夏の庭先にはピクルス用の洗ったキュウリが並びます。ピクルスはハンガリーの冬の大切な野菜ということもあり、大型のタンクで漬けられていたことを思い出します。
東欧風ピクルスの作り方
庭先や家庭菜園で実ったキュウリ。生で食べるのはもちろんですが、数多く収穫できたときや巨大になりすぎたときには、ピクルスにするのがオススメです。ピクルスを漬ける液を作るのが面倒な場合には、最近はピクルスの素なども市販されてしるのでそれらを使うのもいいでしょう。東欧風のピクルスは、風味付けにディルの花を入れることにあります。ディルがない場合にはお好みのハーブやスパイス類で代用しましょう。
【作り方】
1. 収穫したキュウリはよく洗い、適当な大きさに切り水気を取っておきます。
2. そのあいだにピクルス液を作ります。ピクルス液の基本は水と酢を1:1にすること。
3. 鍋に水を入れ、塩、コショウ、砂糖かハチミツを入れ煮立てます。
4. そこにローリエ、乾燥ニンニク、粒コショウを加えたら、酢を入れ煮立て、そこに東欧風にする場合にはディルの花を入れます。
5. よく洗い乾かしたビンか、あるいはジッパー付きのビニール袋にキュウリを入れます。そこに熱いままのピクルス液を注ぎます。
6. ピクルス液が冷めたら冷蔵庫で保存して1~2週間で食べきるようにしましょう。
もちろん、常温で保存することも可能ですが、雑菌等が入いりカビが繁殖してしまうこともあるので注意が必要です。その場合は食べずに処分しましょう。
キュウリ以外もOK
ピクルス液はお好みで作ることが大切なので、砂糖や塩の分量はあえて書きませんでした。甘めが好みなら砂糖を多く、やや塩気があるほうがいいなら塩を少し多く入れてみてください。
また、ピクルスはキュウリだけでなく、タマネギ、ダイコン、ミニトマト、ニンジンなどの野菜でも楽しむことができます。変わりダネとしては、軽く湯掻いたキノコなど作るのもいいでしょう。ピクルスはそのまま食べるだけでなく、細かく刻んでマヨネーズに混ぜたり、ドレッシングにプラスするなどしてもおいしく食べることができます。
(グリーンアドバイザー ふじえりこ)