キンモクセイ
その芳香で本格的な秋の訪れを教えてくれる花、キンモクセイ。モクセイ(木犀)の名のいわれは、樹皮が動物のサイ(犀)の皮膚に似ていることから。キンモクセイは古代に中国から渡来したといわれています。変種のウスギモクセイとともに、深まる秋に黄色い花を一面に咲かせ、周囲には甘い香りが漂います。
新宿御苑
江戸時代に信州高遠藩主、内藤氏の屋敷があったこの地に、新宿御苑が誕生したのは1906(明治39)年のことです。皇室の庭園として造られましたが、戦後国民公園となり、一般に開放されました。整形式庭園、風景式庭園と日本庭園の要素を巧みに組み合わせた庭園は、明治時代の代表的近代西洋庭園であり、日本における数少ない風景式庭園の名作です。キンモクセイはイギリス風景式庭園、日本庭園など園内各所に大木があります。イギリス風景式庭園そばには、キンモクセイの変種で花の色がクリーム色のギンモクセイも。キンモクセイとの違いを観察することができます。
新宿御苑 施設概要
〒160-0014
東京都新宿区内藤町11
電話番号:03-3341-1461
- 休園日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
- 開園時間:10月1日~3月14日 9:00~16:30、3月15日~6月30日・8月21日~9月30日 9:00~18:00、7月1日~8月20日 9:00~19:00(入場は閉園の30分前まで)
- 入園料:一般500円、65歳以上250円、学生(高校生以上)250円、中学生以下無料
- 駐車場:有料駐車場あり
- 見ごろ:9月下旬~10月上旬(開花状況は気温により変動するため事前にご確認ください)
三嶋大社
三嶋大社は古くより三島の地に御鎮座し、奈良・平安時代の古書にも記録が残ります。三嶋神は東海随一の神格と考えられ、平安時代中期「延喜の制」では、「名神大」に列格されました。社名・神名の「三嶋」は、地名ともなりました。2000(平成12)年には、御本殿が重要文化財に指定され、文化的価値の高さも再認識されています。三嶋大社のキンモクセイは、国天然記念物指定。樹齢1200年と推定され、毎年9月上旬と下旬に2度満開を迎えます。正しくはウスギモクセイなので、キンモクセイよりもやや薄い花の色です。
三嶋大社 施設概要
〒411-0035
静岡県三島市大宮町2-1-5
電話番号:055-975-0172
- 休園日:なし
- 参拝時間:終日
- 入園料:なし
- 駐車場:有料駐車場あり
- 見ごろ:9月上~下旬
麻生原(あそうばる)
木の大きさが日本一と称されている、「麻生原のキンモクセイ」。正しくはウスギモクセイなので、キンモクセイよりもやや薄い花の色です。麻生原居屋敷観音の境内に茂った大樹であり、樹高約18m、目通りの周り約3m。地上から約4mのところで三支幹に分かれ、枝張りは東北に約9m、 西方と南方に約8m、北方は約11mに達しています。秋の彼岸ごろに黄色の花が2回咲き、開花時期にはその芳香が緑川対岸にまで漂い、多くの見物客を集めます。
麻生原(あそうばる) 施設概要
〒861-4618
熊本県上益城郡甲佐町麻生原
電話番号:096-234-1154(甲佐町役場 地域振興課商工観光係)
- 休園日:なし
- 開園時間:終日
- 入園料:無料
- 駐車場:無料駐車場あり
- 見ごろ:9月下旬~10月下旬
情報提供:株式会社サカタのタネ