エバーグリーン植物Q&Aは、ユーザーの皆さんの「この植物って何?」に専門家がお答えするQ&Aサービスです。
2021年、世の中は新型コロナウイルスのワクチンが広まり、前年に比べれば少し外出やお出かけもしやすくなった年ではあったでしょう。そんな中でも植物たちはいつものように変わらずに成長し、綺麗な花を咲かせ、実りをつけ、また次の1年へと命を繋いでいます。
さて、この1年の間にも皆さんが気になり、質問を寄せていただいた数多くの植物がありました。その中でもその数が多かったものをランキングにしてお伝えする、「2021年みんなが知りたかった植物ベスト10」を発表します!
1位から10位までをご紹介するところですが、今年も同率順位が続きました。
よって、今年も同率8位で並んだ6種からご紹介です。同率8位は、ガザニア、エゴノキ、センダン、シャリンバイ、ヒルザキツキミソウ(広義)、オオアマナです。
ガザニア |
キク科 クンショウギク属
Gazania
まずは昨年1位だったガザニアです。今年は同率8位となりました。勲章菊の名にふさわしいしっかりとした花びらが印象的です。黄色系の花の投稿が多いですが、赤をあしらった花なんかも投稿いただきました。
エゴノキ |
エゴノキ科 エゴノキ属
Styrax japonica var. japonica
初ランクインのエゴノキ。みなさんのたわわにぶら下がり咲く花が印象的でした。雑木林によくある木だそうで庭木でも使われます。また卵型にぶら下がる果実はどことなしかクリスマスライトにも似た感じですが、その果実がえぐいことからこの名がついたとされています。
センダン |
センダン科 センダン属
Melia azedarach
こちらもお初のセンダンです。キリやケヤキの代用として、下駄、楽器、家具などに使われるとのこと。春の芽生えでは青々と広がる艶々とした葉を見せてくれました。また秋には黄色の卵型の果実を沢山つけた写真も投稿いただきました。
シャリンバイ |
バラ科 シャリンバイ属
Rhaphiolepis indica var. umbellata
よく植栽でも見かけるので意外な初登場は、梅のような花が咲くシャリンバイ。小型のヒメシャリンバイの可愛らしいピンクの花に心が華やぎました。道端で紫の果実を見かけるとちょっとブルーベリーっぽくてつい摘まんでみたくなってしまいますが、美味しくはないようです。鳥たちに食べてもらいましょう。
ヒルザキツキミソウ(広義) |
アカバナ科 マツヨイグサ属
Oenothera speciosa
もう一つの同率8位は、ピンクのカップのようなお花が咲くヒルザキツキミソウでした。今年はエバーグリーンポストでもこのヒルザキツキミソウを取り上げました。ちなみに特に花弁中央部まで濃い桃色になるものはモモイロヒルザキツキミソウと呼ばれています。
オオアマナ |
キジカクシ科(クサスギカズラ科) オオアマナ属
Ornithogalum umbellatum
最後の8位は、深い緑の葉の間に白い花弁の花が映えるオオアマナです。花茎の先に四方に広がって花がポッポッと開きます。その花も午前11時ごろ開いて、午後3時ごろには閉じるのだとか。eleven-o’clock ladyなんていう別名もついています。
さて、次はこれまた同率で3位となる5種が続きます。
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