植物図鑑
イシヅチザクラ
サクラ属
イシヅチザクラ
学名:
Cerasus shikokuensis
〔基本情報〕落葉低木~小高木。
石鎚山~東赤石山の山頂ちかくの日当たりのよい岩礫地でみられます。
1年目の枝は無毛です。
葉は互生し、長さ4~7cm、幅1.7~4cmの広倒卵形で、先は尾状にとがり、基部は鈍形~広いくさび形です。
葉の表面と裏面脈上に伏した毛がはえます。
葉の縁には欠刻状の重鋸歯があります。
葉柄は長さ0.6~1.2cmで開出毛がはえ、上部に蜜腺があります。
葉の展開とほぼ同時に開花します。
花は葉腋に出る散形花序に2~3個つき、淡紅色の5弁花です。
花弁は長さ0.8~1.2cm、幅7~9mmの広倒卵形です。
雄しべは約28個で、花柱の下部にはしばしば毛があります。
萼筒は長さ6~10mm、萼裂片は全縁です。
花柄は長さ2~5mm、小花柄は長さ1.2~2.2cmでふつう無毛です。
果実は球形で、黒色に熟します。
果柄は長さ2.6~3.3cmです。
〔来歴〕1966年に守屋忠之によってマメザクラの変種として記載され、1978年に久保田秀夫によってキンキマメザクラとタカネザクラの雑種と推定されました。
〔栽培〕増殖は実生、挿し木、接ぎ木によります。
日当たりと水はけがよい場所を好みます。
庭植えで大木になって困る場合は、木の大きさをコントロールするため、布ポットで根が張るスペースを抑制するとよいです。
苗木のうちは株もとにワラを敷くなどして霜を防ぎます。
また、必要がなければむやみに枝を切らない方がよいです。
病虫害が多いため、注意が必要です。
〔備考〕キンキマメザクラとタカネザクラの中間的な性質を示し、両者の雑種に起源をもつのではないかと推測されています。
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