植物図鑑
神代曙
サクラ属
神代曙
学名:
Cerasus ‘Jindai-akebono’
〔基本情報〕エドヒガン系の園芸品種。
落葉高木。
葉は互生する単葉で、長楕円状倒披針形です。
葉の表面には光沢があり、裏面の脈上と葉柄には斜上する毛が多くはえます。
葉の縁には重鋸歯と単鋸歯がまざります。
葉の展開より前に開花します。
花は葉腋に出る散形花序に3~5個つき、径3.5cmほど5弁花で、淡い紅紫色です。
花弁先端がやや色が濃くなります。
花柱の下半分に毛があります。
〔来歴〕原木は東京都の神代植物公園にあります。
1965年にアメリカで「アケボノ(Akebono)」とよばれている品種が神代植物公園に導入されましたが、すでに日本に「曙」とよばれる別品種があったため「アメリカ」と呼称されるようになりました。
この「アメリカ」を接木して育成したものの中からうまれたものが本品種です。
西田尚道により異なる品種であることが明らかにされ、林弥栄により植栽地と導入時の旧名にちなんで名づけられました。
〔栽培〕増殖は挿木、接木によります。
日当たりと水はけがよい場所を好みます。
庭植えで大木になって困る場合は、木の大きさをコントロールするため、布ポットで根が張るスペースを抑制するとよいです。
苗木のうちは株もとにワラを敷くなどして霜を防ぎます。
また、必要がなければむやみに枝を切らない方がよいです。
病虫害が多いため、注意が必要です。
〔備考〕公益財団法人日本花の会により、てんぐ巣病に弱いソメイヨシノの代替品種として、開花期が近く、花も似ている本品種が推奨されています。
名前
神代曙
生活型
高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
花咲く季節
3月、4月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
形状
直立
草丈・樹高
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
鋸歯、重鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
散形花序
花弁の数
5
花の色
桃
花径
35
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
接木、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植、公園・庭園、街路樹
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
3177
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