植物図鑑
タカネザクラ
サクラ属
タカネザクラ
学名:
Cerasus nipponica var. nipponica
〔基本情報〕風衝地では地を這い低木状になる高さ1~12mの落葉小高木~高木。
本州中部では標高1,500~2,800mにみられます。
樹皮は暗い灰色で光沢があり、皮目が点在します。
1年目の枝は無毛です。
低木状のものは枝が水平にのびることが多いです。
葉は長さ4.2~10.2cm、幅3.2~6.5cmの倒卵形~倒卵状楕円形で、先端は尾状にとがり、基部は左右にゆがみます。
葉の両面はふつう無毛です。
葉の縁には欠刻状で先が腺で終わる鋭い重鋸歯があります。
葉柄は長さ8~12mmで無毛、上部に2個の蜜腺があります。
葉の展開と同時に開花します。
花は前年枝の葉腋につく散形花序に2~3個つき、淡紅色の5弁花で径1.6~2.3cmです。
花弁は長さ1.2~1.3cmの広倒卵形~広楕円形です。
雄しべは28~33個ほどで花柱とほぼ同じ長さです。
萼筒は長さ6~7mmの鐘形、萼裂片は長さ4mmで全縁です。
花柄は2mm、小花柄は1.4~2.2cmで、ふつう無毛です。
果実は径7~8mmの球形で黒紫色に熟し、甘酸っぱいです。
〔栽培〕増殖は実生、挿し木、接ぎ木によります。
日当たりと水はけがよい場所を好みます。
庭植えで大木になって困る場合は、木の大きさをコントロールするため、布ポットで根が張るスペースを抑制するとよいです。
苗木のうちは株もとにワラを敷くなどして霜を防ぎます。
また、必要がなければむやみに枝を切らない方がよいです。
病虫害が多いため、注意が必要です。
名前
タカネザクラ(高嶺桜)、ミネザクラ(嶺桜、峰桜)、Japanese alpine cherry、Nipponese cherry
生活型
小高木、高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
1月、2月、3月、12月
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
6月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道、本州中部以北)
形状
直立
草丈・樹高
1000〜12000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
重鋸歯
葉の特記事項
蜜腺
花のつき方
散形花序
花弁の数
5
花の色
桃
花径
16〜23
花序の長さ
実の色
黒
葉の色
緑
種苗の入手難易度
高
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木、接木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、鉢植、公園・庭園、コンテナ
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
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