チョウジマメザクラ

サクラ属 チョウジマメザクラ
学名： Cerasus ×mitsuminensis nothovar. mitsuminensis

〔基本情報〕マメザクラとチョウジザクラの雑種と推定され、両者の中間的な性質をもつ落葉小高木。
マメザクラとチョウジザクラの混在する地域でみられます。
葉は互生する単葉です。
花は白～淡い紅色の5弁花です。
チョウジザクラからは花柱が有毛である、鋸歯の先に明瞭な腺がある形質を引き継ぎ、マメザクラとは鋸歯がやや深く切れ込んで先が鋭い、萼筒の毛が少ない点が似ています。

〔来歴〕守屋忠之によって1967年に埼玉県三峰山で発見・発表されました。丹沢山系などでも見られます。

〔栽培〕増殖は挿し木、接ぎ木によります。
日当たりと水はけがよい場所を好みます。
庭植えで大木になって困る場合は、木の大きさをコントロールするため、布ポットで根が張るスペースを抑制するとよいです。
苗木のうちは株もとにワラを敷くなどして霜を防ぎます。
また、必要がなければむやみに枝を切らない方がよいです。
病虫害が多いため、注意が必要です。