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植物図鑑

カタオカザクラ

サクラ属 カタオカザクラ
学名: Cerasus leveilleana f. norioi

〔基本情報〕落葉低木~小高木。
カスミザクラの幼形開花タイプで、一般にサクラは10年以上経たないと開花しませんが、カタオカザクラは芽が出てから2~3年で開花し、大きくなっても4~5mほどにしかなりません。
葉は楕円形~楕円状円形で、先端は尾状にとがり、基部はふつう円形です。
葉柄の上部に2個のいぼ状の蜜腺があります。
葉の縁にはやや粗い重鋸歯または単鋸歯があります。
花は葉腋につく散房花序に2~4個つき、淡紅色の5弁花です。
花弁は広倒卵形~広楕円形です。
雄しべは花柱より少し短いです。
萼筒は筒状、萼裂片は卵状披針形~長楕円形で全縁です。
果実は数が少ないですが実り、黒紫色に熟します。
実生を育てると幼形開花の特性を失うことから1代限りの変異型と考えられます。

〔来歴〕長野県塩尻市片丘で久保田秀夫によって昭和20年に発見され、大井次三郎によって記載されました。

〔栽培〕増殖は挿し木、接ぎ木によります。
日当たりと水はけがよい場所を好みます。
庭植えで大木になって困る場合は、木の大きさをコントロールするため、布ポットで根が張るスペースを抑制するとよいです。
苗木のうちは株もとにワラを敷くなどして霜を防ぎます。
また、必要がなければむやみに枝を切らない方がよいです。
病虫害が多いため、注意が必要です。

〔備考〕品種名のnorioiは久保田秀夫の子・詔夫に献じたものです。

名前
カタオカザクラ(片丘桜)
生活型
低木、小高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
1月、2月、3月、12月
花咲く季節
4月、5月
実のなる季節
5月、6月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(長野県塩尻市片丘)
形状
直立
草丈・樹高
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
鋸歯、重鋸歯
葉の特記事項
蜜腺
花のつき方
散房花序
花弁の数
5
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
挿木、接木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、鉢植、公園・庭園、コンテナ
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
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