植物図鑑
キンキマメザクラ
サクラ属
キンキマメザクラ
学名:
Cerasus incisa var. kinkiensis
〔基本情報〕落葉低木~小高木。
幹が基部から分岐して傘状の樹形となります。
樹皮は紫褐色で、不規則に浅く割れ、横に並ぶ皮目が点在します。
1年目の枝は無毛です。
葉は長さ3~6cm、幅2~4cmの倒卵形~広倒卵形で、葉の先は長く尾状にとがり、基部は円形~くさび形となります。
葉の縁には鋭い欠刻状の重鋸歯があります。
葉の両面に伏した毛がまばらにはえます。
葉柄は長さ6~8mmで斜上毛がはえます。
蜜腺は葉柄の上部または葉の基部に2個つきます。
葉の展開と同時かやや早く開花します。
花は葉腋に出る散形花序にふつう2個ずつ下向きにつき、白色~淡紅色の5弁花で、径1.8~2cmです。
花弁は長さ8~10mm、幅4~9mmの卵形~倒卵形です。
雄しべは約26個で、萼筒の半分ほどの長さしかありません。
花柱は長さ13~16mmです。
萼筒は長さ7~10mmの筒形で、萼裂片は披針形~楕円形でふつう全縁、まばらに毛がはえます。
花柄はごく短く、小花柄は長さ1~2cmで、無毛または斜上する開出毛があります。
果実は径7mmほどで黒く熟します。
〔栽培〕増殖は実生、挿し木、接ぎ木によります。
日当たりと水はけがよい場所を好みます。
庭植えで大木になって困る場合は、木の大きさをコントロールするため、布ポットで根が張るスペースを抑制するとよいです。
苗木のうちは株もとにワラを敷くなどして霜を防ぎます。
また、必要がなければむやみに枝を切らない方がよいです。
病虫害が多いため、注意が必要です。
名前
キンキマメザクラ(近畿豆桜)、ヤマヒガン(山彼岸)
生活型
低木、小高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
1月、2月、3月、12月
花咲く季節
4月、5月
実のなる季節
6月、7月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:富山県、石川県、福井県、長野県南部、岐阜県、近畿地方、中国地方)
形状
直立
草丈・樹高
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
重鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
散形花序
花弁の数
5
花の色
白、桃
花径
18〜20
花序の長さ
実の色
黒
葉の色
緑
種苗の入手難易度
高
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木、接木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、鉢植、公園・庭園、コンテナ
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
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