植物図鑑
バラ(ミニチュア)
バラ属
バラ(ミニチュア)
学名:
Rosa
〔基本情報〕
バラの園芸品種のうち、Rosa chinensis var. minimaの系統に由来する小型のバラです。
花が小輪で、葉や樹高も小さいです。
モダンローズのミニチュア系のほか、フロリバンダ系との交雑によるパティオ・ローズ、ミニ・フローラも含まれます。
幹や枝、葉の軸などに刺があるものが多いです。
葉は互生する奇数羽状複葉で、小葉の縁には鋸歯があります。
四季咲き性で春~秋まで開花します。
花の形、花色は品種によってさまざまです。
〔栽培〕
増殖は挿木、接木によります。
日当たりと水はけ、風通しのよい肥沃な土壌を好みます。
乾燥する場所や強い西日があたる場所は避けるようにします。
生育適温は20~25℃で、30℃以上になると生育が悪くなり、真夏の直射日光では葉の温度があがって株が弱ります。
鉢植えは真夏は午前中だけ日が当たるような場所に置くか、遮光をするとよいです。
地植えは落葉樹の木陰になるような場所に植えてもよいです。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は夏に晴天が続いて乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は寒肥として有機質の肥料を施すほか、春の開花後と夏の剪定後に緩効性化成肥料を施します。
花がら摘みは花が終わった花枝を1/2~1/3ほど切り取るようにします。
剪定は秋の開花に備えて8~9月に元の3/4くらいの高さに弱く切戻し、2月頃には古い枝や病気の枝などを取り除いて、樹形が杯状になるように充実した外芽の上で元の2/3の高さまで剪定します。
株元から勢いよくのびるベイサルシュート(新梢)は、ある程度伸びたら枝先を摘芯すると充実します。
台木から台芽が出てきた場合はなるべく早くかきとります。
病虫害としては黒星病、うどんこ病、アブラムシ、チュウレンジハバチ、カミキリムシなどがあります。