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植物図鑑

サンショウバラ

バラ属 サンショウバラ
学名: Rosa hirtula

〔基本情報〕
限られた地域の山地の落葉樹林でみられ、高さ2~6mになる落葉低木~小高木。
日本の野生バラでは最大の種で、バラ属では珍しく高木性となります。
ふつう樹木状に直立して、幹は径10cmにもなります。
よく枝分かれし、枝はジグザグに曲がり、扁平な太い刺があります。
葉は互生する長さ7~15cmほどの奇数羽状複葉で、小葉は9~19枚あります。
小葉は長さ1~2.5cmの長楕円形で、裏面脈上と葉軸には軟毛がはえます。
葉の縁には細かい鋸歯があります。
花は枝先に単生し、径4~6cmで淡い紅色の5弁花となり、花弁の先はややへこみます。
花柄は長さ1~1.5cmで太く、花床筒、萼の外側とともに刺がはえ、果実期にも残ります。
果実は径2cmの扁球形で、黄色く熟して甘い香りを放ちます。

〔栽培〕
増殖は実生、挿木によります。
日当たりと水はけ、風通しのよい肥沃な土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えで根づいた株では夏に晴天が続いて乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は寒肥として有機質の肥料を施すほか、春の開花後に緩効性化成肥料を施します。
剪定は基本的にはおこなわず自然樹形にまかせます。
病虫害としてはアブラムシ、ハダニ、カミキリムシなどがあります。

〔備考〕
葉がサンショウに似ることから名がつきました。
神奈川県箱根町の町の花、山梨県南都留郡山中湖村の村の花に指定されています。

名前
サンショウバラ(山椒薔薇)、ハコネバラ(箱根薔薇)
生活型
低木、小高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月、9月、10月、11月
花咲く季節
6月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:神奈川県・山梨県・静岡県の富士箱根地方)
形状
直立、分枝
草丈・樹高
2000〜6000mm
葉の形
奇数羽状複葉
葉の生え方
互生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
5
花の色
花径
40〜60
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、鉢植、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
虫害
アブラムシ、ハダニ、カミキリムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
VU:絶減危惧II類、日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
22493
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