今回紹介するミズヒキは、どちらかというと、日陰で小さな花を咲かせるので目立ちません。それに加え、日頃はほとんど雑草として扱われている花のひとつです。しかし、目立たないからこそ、主役を引き立たせる名バイプレーヤーとして、茶道では好んで飾られる存在。小さくても、実は存在感がある植物なのです。
ミズヒキはタデ科イヌタデ属の多年草です。丈は30~80cmで、細い花茎を伸ばし、小さな赤い花をつけます(白い花のギンミズヒキという種類もあります)。名前の通り、祝儀袋などに使う「水引」に似ており、夏の終わり頃から晩秋にかけて、林やヤブのふちで見かけます。
ミズヒキは、もともと日本に広く自生している花ですので、特に注意すべき病害虫もなく、日本の気候に適応しているので、育てるのも簡単です。ただし、こぼれダネでどんどん増えるので、きちんと管理しないと、ほかのエリアまで進出してしまい、庭を埋め尽くしかねません。花が終りかけたら、すぐ切り取ると管理しやすくなるでしょう。
もともと、林やヤブのふちで見つけやすいミズヒキですから、町での散歩中にはあまり見かけることがありません。ミズヒキを始めとした、いろいろな山野草を楽しむことを目的に、山歩きしてみてはいかがでしょう。
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(エバーグリーン編集部 愛垣)
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