[イベント]イベントレポート:『ダリア綾なす秋の園』|キク科ダリア属|エバーグリーン

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特別祭典『ダリア綾なす秋の園』上野東照宮ぼたん苑
開苑期間:2023年9月16日(土)~10月29日(日)

上野東照宮といえば「ボタン」ですが、なんと! ダリアを楽しむことができます(特別祭典です)。見頃は10月の半ばとのことなので大急ぎで紹介します!

 

和モダンな展示は、まさに映え!!

ボタンではなくダリア、ということですが、苑内にはダリアだけではなく、ハギをはじめホトトギスなどとも出合うことができます。さらに、和モダンで「映え」を意識したユニークな配置に、家庭でもマネることができるワザがたくさん詰まっていました。

会場近くでは幟も

会場近くでは幟も

和傘をさしたダリアがお出迎え

和傘をさしたダリアがお出迎え

冬のぼたんとは違う和傘が並ぶ

冬のぼたんとは違う和傘が並ぶ

 

ダリア、最近お目見えしたと思っていたら…

どうしてぼたん苑でダリア!? と思ったのですが、メキシコを原産地とするダリアは江戸時代に伝来され、和名は「天竺牡丹(テンジクボタン)」。ということで納得。上野東照宮ぼたん苑は1980年の開苑以来、毎年「冬ぼたん」、「春のぼたん祭」のふたつだけではなく、2016年にから秋には「天竺牡丹苑」もスタートさせており、花姿多彩なダリアを楽しむことができます。

余談になりますが、ダリアの葉は有毒とされていたようですが、最近の研究では有毒物質は含まれてないことが判明。イモに似ているダリアの地下部位(塊根)にはキクイモの成分で知られる多量のイヌリンが含まれていることで健康食材として研究されているそうです。調べてみると、宝塚市(兵庫県)では市の花であるダリアの花をエディブルフラワーとして食する取り組みがされていました。食いしん坊の筆者は花よりだんご! 思わず食べてみたいと思いました。

咲き誇るダリア

咲き誇るダリア

様々な品種に出合える

様々な品種に出合える

和傘の下で揺れるダリアから好み品種探しも楽しい

和傘の下で揺れるダリアから好み品種探しも楽しい

 

映えるんです、和傘!

ダリアといえば洋花のイメージですが、苑内で和傘の下で揺れる天竺牡丹は不思議と和的! 江戸時代伝来ですから、ね。ひとつ、ひとつのダリアの個性的な感じがよりひきたっていました。ちなみに、ダリアの和名は天竺牡丹の天竺は、中国ではなく南蛮(アジア以外の外国)のことだそうです。また、一重咲きの花がボタンに似ていことでこの名で呼ばれるようになったのだとか。

ダリアだけなく秋の植物も。鉢カバーが和的!

ダリアだけなく秋の植物も。鉢カバーが和的!

美しいハギも

美しいハギも

ダリアの手水鉢、こんな風に飾るのもなんだか粋

ダリアの手水鉢、こんな風に飾るのもなんだか粋

 

和服で足を運んで欲しいそんな空間です

「なんて素敵な空間!」と思わずため息を。そして、和服を着てくれば良かったかもと思ってしまいました。各地で秋の様々な花イベントが開催されますが、キクやバラが主役と思われがちですが、ぜひボタンの愛らしい姿も楽しんで欲しいなと思います。また、この『ダリア綾なす秋の園』会期中に上野東照宮ではダリアの花言葉「優雅」にちなみ『ダリア優雅守り』もあるそうです。

見頃は10月中旬とのことです

見頃は10月中旬とのことです

 

  • 『上野東照宮ぼたん苑』:東京都台東区上野公園9−88

 

(藤依里子 園芸文化協会会員/グリーンアドバイザー)


咲き誇るダリア