そして次は順位が飛び、こちらも5種類の植物が質問数同数で同率の3位となりました。
ヨウシュヤマゴボウ、シバザクラ、ヘラオオバコ、ノゲシ、クレマチスの5種です。
ヨウシュヤマゴボウ |
ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属
Phytolacca americana
今回のランキングの中で一番「空き地が似合う」植物。いくら草を抜いてきれいに整地しても放っておくといろんな草花が生えてきますが、その中でも一際大きく目立って伸びてくるのはこのヨウシュヤマゴボウじゃないでしょうか。
大きな葉をつけてグーンと伸びてくる茎、「なんかすごいものが生えてきた」って思って訊いてみるとこれで知ってちょっとがっかりみたいな、ある意味ちょっと可哀想な境遇な全草有毒の多年草。
しばらく忘れ去っていると、今度は葡萄の房を全部取った後みたいな風体の花後に、鮮血色の花柄の先にたわわに成った黒光りした実が目に飛び込んできます。
ink berryとも呼ばれて、染料やインクの材料にもなるそうです。
シバザクラ |
ハナシノブ科 クサキョウチクトウ属
Phlox subulata
芝のようで桜のような花が咲くということでこの名のついたシバザクラ。匍匐するのでグランドカバーに使われたりします。ピンク色のイメージが強いですが、赤、桃、青、紫、白といろんな色があります。
ヘラオオバコ |
オオバコ科 オオバコ属
Plantago lanceolata
ヘラオオバコは路肩の隙間や空き地にロゼット状に陣を取ってその上に茎を余裕で伸ばしてくるザッソウ。外来生物法で要注意外来生物に指定されている札付き。
でもその花穂はスカートを穿いたワサビみたいだったり、ちょっと蜂か虻みたいな感じだったり、その時の状態で見え方もまちまち。でもちょっと変わった風貌です。
ノゲシ |
キク科 ノゲシ属
Sonchus oleraceus
タンポポ?と素人目にはすっかり騙されそうなノゲシ。タンポポと違い、茎の上部が枝分かれしています。同じく似たようなブタナもノゲシと同じように枝分かれします。また同属のアキノノゲシと区別するべくハルノノゲシとも呼ばれています。
ノゲシにこれまた似てるノボロギクとの違いはこちらで解説があります。
クレマチス |
キンポウゲ科 センニンソウ属
Clematis
昨年の2位だったクレマチス。さまざまな種類があるこの人気観賞用植物は今年もたくさん質問がありました。今年も、白、赤、紫、ピンク、黄色とカラフルな投稿でした。花後の装いを劇的に変える種の投稿もありました。
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