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植物図鑑

イチジク

イチジク属 イチジク
学名: Ficus carica

〔基本情報〕高さ3~6mほどになる落葉小高木。
葉や茎を傷つけると白色の乳汁が出ます。
葉は互生する単葉で大きく、掌状に3~5裂し、肉質です。
葉の裏には毛が密生します。
葉腋の短枝状に倒卵状球形の花嚢をつけます。
花は花嚢の内側につくため、外見上、花が見あたらないまま果実が熟します。
花嚢は淡い緑色で、花には雄花と雌花がありますが、同じ花嚢の中で雄花が上部に雌花が下部につきます。
栽培品種の多くは雌花のみがつきます。
花後に花嚢は果嚢(果実)となります。
果嚢は花軸や花床が変化したもので、倒卵形、熟すとふつう暗い紫色になりますが、栽培品種によって色は異なります。

〔来歴〕最も古くから栽培されている果樹です。
古くから生命の木、知恵の木とされています。
メソポタミアでは6,000年以上前から栽培されており、古代ギリシャや古代ローマでも食されています。
旧約聖書にも登場し、平和と豊穣の象徴とされます。
日本へはペルシャ、中国を経て、江戸時代初期に長崎に渡来し、当初は薬用として栽培されていました。

〔利用〕果嚢を食用とします。
葉や茎の切り口から出る乳汁や枝葉を薬用とします。

〔栽培〕増殖は挿し木や接ぎ木によります。
日当たりと水はけ、水もちのよい場所を好みます。
耐寒性がやや弱いので関東地方北部以北での露地栽培には向きません。
庭植えでは日照り続きでないかぎりとくに水やりは必要ありませんが、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら与えます。
11~1月に基肥、6~7月に追肥をおこないます。
剪定は12~2月におこないます。枝を切り詰めすぎると着果しないので注意が必要です。
熟した果実は雨に弱く、鳥害も受けやすいので注意が必要です。
病虫害としては疫病、炭疽病、黒カビ病、紋羽病、胴枯病、モザイク病、菌核病、蜘蛛巣病、さび病、カミキリムシ、センチュウ、カイガラムシがあります。

名前
イチジク(無花果)、ホウライシ(蓬莱柿)、ナンバンガキ(南蛮柿)、トウガキ(唐柿)、common fig、fig tree
生活型
小高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
11月、12月、1月、2月、3月
花咲く季節
5月、6月、7月
実のなる季節
6月、7月、8月、9月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
小アジア(カリカ地方)またはアラビア半島南部
形状
直立
草丈・樹高
3000〜6000mm
葉の形
分裂葉
葉の生え方
互生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
接木、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、鉢植、公園・庭園、コンテナ、ベランダ
ハーディネスゾーン
病害
疫病、炭疽病、黒カビ病、紋羽病、胴枯病、モザイク病、菌核病、蜘蛛巣病、さび病
虫害
カミキリムシ、センチュウ、カイガラムシ
香り
味覚
甘味
食用
毒性
有用
食用、薬用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
21825
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