植物図鑑
エンビセンノウ
マンテマ属
エンビセンノウ
学名:
Silene wilfordii
〔基本情報〕
平地~山地の湿り気のある草原でみられる高さ0.4~1mの多年草。
茎は直立して、ときに上部で枝分かれします。
葉は対生する単葉で、長さ3~12cm、幅1~2.5cmの披針状卵形~狭楕円形となり、葉先はとがり、両面とも無毛、葉の縁は全縁です。
葉柄は無く、葉の基部は茎を抱きます。
花は2出集散花序にやや密につき、深紅~鮮やかな朱色で径2.5~3cmの5弁花です。
花弁は平らに開き、細かく裂けます。
雄しべは10個です。
萼は狭楕円形で長さ1.2~2cmです。
果実は長さ1.2~2cmの狭漏斗形となる蒴果で、上部が5裂して種子を出します。
〔栽培〕
増殖は実生、株分け、挿芽によります。
日向~半日陰で水はけがよく肥沃な土壌を好みます。
水やりは水切れしないよう注意す、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は夏に晴天が続いて乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は元肥のほか、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
5~6月に摘芯をすると、脇芽が出て花数が増えます。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
裂けた花弁に由来する名です。
名前
エンビセンノウ(燕尾仙翁)
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
2月、3月、9月、10月
花咲く季節
7月、8月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道:日高地方、本州:埼玉県・長野県)、朝鮮、中国東北部、極東ロシア
形状
草丈・樹高
400〜1000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
対生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
岐散花序(二出集散花序)
花弁の数
5
花の色
赤、橙
花径
25〜30
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け、挿芽
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通、湿潤
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性
用途適性
鉢植、花壇、切花、公園・庭園、コンテナ
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
VU:絶減危惧II類
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
20784
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