クリの季節がやってきた!
クリ。漢字で「栗」。漢字は、実が落ちて木にイガが残っている様子を表しているものだとされています。ちなみに、黒い石ころに見えることからクロが転じてクリと呼ばれるようになったとも云われています。また、クリはブナ科クリ属の落葉樹になる果実の総称です。品種もたいへん多く、山野に自生する芝栗が改良された日本栗のほかにも、中国栗、ヨーロッパ栗、アメリカ栗などがあり、クリは世界中で愛されているようですね。
栄養もたっぷり!
ほっくほくのクリ。ダイエットしていることを忘れてたっぷり食べてしまいたくなります。そんなクリの栄養素は、糖質やアミノ酸の代謝に関係するビタミンB1が豊富。さらにナトリウムを排出する働きがあるカリウムや、加熱してもこわれにくいビタミンCもあります。そのほか、渋皮には抗酸化作用に役立つといわれるタンニンがあります。ただし、渋皮ごと食べるには何度も灰汁(あく)を取るなどの作業が必須。渋皮煮がオススメの調理法です。この作り方は、ネット上でもたくさん紹介されていますので調べてみてください。
手軽にクリを食べるには「塩茹で」が一番!
先ほど出てきた渋皮煮、実は筆者も何度かチャレンジはしたものの……、ハードルが高かった。
そこで、オススメしたいのが塩茹でです。しかし、拾ってきたり買ってきたりしたクリをすぐに塩ゆでにはせず(ときとして虫が入っていることもあるので)、できれば一昼夜は水につけておきましょう。そうすることで、クリの中の虫を外に出すことができます。
水につけたクリをザルで水を切り、鍋に入れクリにかぶる程度の水を入れます。そこに、クリの10%から12%ほどの塩を入れ火にかけます。中火で沸騰させ、沸騰したら弱火にして40〜45分かけてゆっくり茹でます。茹であがったら粗熱が取れるまで放置。こうすることで塩味がクリに染み込み、甘みを引きたたせることができるのです。保存する場合は、クリを加熱後に冷凍保存がオススメです。
クリご飯を作るなら!
クリといえばクリご飯! 一昼夜水につけたクリを、35~40°ほどのぬるま湯に30分ほど浸し、外側の皮をやわらかくしてから底に切れ目を入れて底からてっぺんに向かってクリの皮(鬼皮)をむきます。次に渋皮を包丁ではぐようにむき、10〜15分水にさらしてからお米と一緒に炊けば、クリご飯の完成! お米(うるち米)にもち米を混ぜたり、もち米で炊くのもオススメです。
(写真・取材/グリーンアドバイザー・開運文様研究家 ふじえりこ)
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