こんにちは。エバーグリーン編集部の愛垣です。
私が通っていた高校の中庭に植えられていた1本の白木蓮は、毎年、卒業式に合わせるかのように大きな白い花を咲かせていました。白木蓮の白い花を見るたびに、憧れていたある先生との別れの握手を思い出しては、ちょっぴり切ない気持ちになります。
さて木蓮は、中国南部が原産のモクレン目モクレン科モクレン属の落葉樹です。花の色がむらさき色の紫木蓮(シモクレン)、白い白木蓮(ハクモクレン)と呼ばれています。ほかにも紫木蓮と白木蓮を交配して生まれた更紗木蓮(サラサモクレン)など、その種類は約90種類に及びます。開花時期は3月から4月。白木蓮→更紗木蓮→紫木蓮の順に花を咲かせます。
また木蓮は、花木の中では最も古い花木とされ、1億年以上前もから地上に存在していたといいます。特に日本では、平安時代の頃から庭木として栽培されていて、現在では、庭木だけでなく街路樹などとしても利用されることの多い花木です。
海外では、植物学者の名前にちなんで付けられた「マグノリア」という名前と共に、凜とした姿形やその上品な香りが人々に愛されています。
桜ほど注目されることはありませんが、実は春を告げる花ともいわれている木蓮。これからの季節、さまざまな場所で、美しい花を咲かせます。
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