こんにちは。エバーグリーン編集部のまえだです。
寒さが緩んで桜のつぼみが膨らみ始めると、なんとなく気持ちが浮足立ってきます。お花見シーズンが近いから? もちろん、満開の桜の下で飲んで食べて楽しむお花見は、とっても楽しみですが、純粋に、今年も大好きな桜が見られると思うだけで、気持ちがワクワクしてくるのです。ただし、今年は、ひとつ残念なことがあります。
この桜は、私が毎年、お花見を楽しんでいた友人宅のソメイヨシノ。
実は、昨年の秋、この桜は切られてしまいました。根が成長しすぎて隣家のブロック塀を突き破りそうになり、やむなく切られることになったのです。
ご近所の人の目も楽しませ、多くの人が集った桜の木でしたが、今は切り株だけになってしまいました。調べてみると、桜に限らず樹木の根は、地上で伸びている枝の広さだけ、土の中でも広がっているものが多いのだとか。また、桜にも「根上がり」といって、幹の根元から根がモコモコと盛り上がってくる特性があるそうです。しかも、根元がブロックなどで覆われている場合、そのブロックをも壊してしまうほどの強さがあるそうです。お隣のブロック塀も壊してしまうのも理解できます。
ところで、この切り株、真ん中に穴が開いていますね。伐採作業の時、幹を切り進んでいくと何か堅いものがチェンソーの歯に当たり、止まってしまったのだそうです。中から出てきたのは、大きな石ころ。子どもたちが、まだ若かった桜の幹の股に並べて遊んでいた石を、そのまま包み込んで成長していたようです。そういえば、木登りして遊んでいる子もいましたっけ。はかない印象の桜でしたが、この切り株を見て、たくましさと包容力を感じ、ますます桜が好きになりました。
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