[セイヨウヒイラギ]ヒイラギと言われても……。クリスマスに飾る“ヒイラギ”は別種だった!|モチノキ科モチノキ属|エバーグリーン

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ある日、植木屋さんに「ヒイラギはありますか?」と尋ねたところ、「何ヒイラギですか?」との答えが返ってきました。なんと、日本でいうヒイラギと、クリスマスに登場するヒイラギは別の種類だったのです。

 

日本でヒイラギといえば

日本で「ヒイラギ」といえば、モクセイ科モクセイ属のものです。キンモクセイと同じ仲間で、花や葉の雰囲気が似ています。花が咲くのが10〜11月ごろで、6~7月に実が暗紫色に色づきます。また、樹齢が進み木が大きくなると、葉のギザギザが少なくなり、丸みを帯びてきます。

葉が丸くなっているヒイラギ

葉が丸くなっているヒイラギ

 

ヒイラギのギザギザの葉は、魔除けになると考えられています。そのため、節分に、ヒイラギの小枝と焼いたイワシの頭を門戸に飾る風習があるのです。さらにこのギザギザが鬼の目に刺さって、家に入って来られないと考えられているため鬼門に植えると良いともされています。

 

クリスマスに飾るヒイラギは

クリスマスに飾るヒイラギは、セイヨウヒイラギ(クリスマスホーリー)のことで、モチノキ科モチノキ属の常緑樹で、日本のそれとは全く別のものです。白い花が4~5月に咲き、11月ごろに赤い実がつきます。葉のトゲは新芽に多くあり、新芽でなくなると歯のトゲがなくなり葉は丸くなります。

 

セイヨウヒイラギのトゲは、イエス・キリストの頭に飾られたイバラの冠を、赤い実はキリストが流した血を象徴しているとされ、クリスマスのシンボルのひとつとされています。

 

 

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(エバーグリーン編集部 愛垣)

セイヨウヒイラギ by M a n u e l