藍染め体験!
ずっとやってみたかった藍染めを初めて体験しました!
白い服が好きなのに、おっちょこちょいなため、飲み物をこぼして、シミを作ってしまう私には、染めたい布のストックがたくさんあります。そんなわけで、シミのついたリネンのシャツと、コットンのパンツを染めることに。
本来、綿や麻などは、豆乳や牛乳に浸して煮詰める下処理をする方がよく染まるとのこと。今回は、特に下処理を行わなかったので、それほど染まらないかもとのことでしたが、果たして結果は?
藍染め液作りと模様作り
今回は、藍染め体験のワークショップに参加し、草木染めの先生の指導のもと、天然藍濃縮液というものを使って行いました。
- 藍染め液作り
最初に粉を水に溶かして濃縮液を作ってから、しばらく発酵の時間をとってから染める作業に入ります。
- 模様作り
模様をつけるための、輪ゴムや割り箸を使った方法がいろいろとあるようで、その作業にそれぞれの個性が発揮されます。
私のシャツとパンツは、模様は控えめにしたかったので、2か所ほど輪ゴムでしばってみました。
<準備するもの>輪ゴム、割り箸、染めるための布
つけこみと洗い、そして完成!
- 藍染め液につける
お湯で洗ってから、藍を溶かした液につけると、不思議なことに色は鮮やかな黄色に。空気にふれないようにまんべんなくもみこむのがコツだそうです。
<準備するもの>バケツ、藍染め液、ゴム手袋、布を洗うお湯
- 発色剤につけた後、中和する洗剤で洗う
その後、発色剤を溶かした発色液につけると濃いブルーになりました。発色剤を中和する洗剤で洗って完成です。
洗い終わった布から輪ゴムをはずす瞬間は、何とも言えないワクワク感。
よく絞って、干します。
こんな感じに仕上がりました。
家で何度か洗濯しても色落ちすることなく、タンスの肥やしがお気に入りの服に復活しました。これからは、白い服にシミがついたら、ガッカリすることはありません。染める楽しみが待っているのですから。
染料となる藍について
ちなみに、原料となるアイは、タデ科イヌタデ属の一年生植物で、その葉は今回のように染料として使われるだけでなく、乾燥させて、解熱や殺菌の漢方薬としても用いられることがあるそうです。
染料となるのは、藍の葉。
葉を発酵させて、「すくも」という天然の染料を作り、その「すくも」を使って、藍染めをすることができます。
藍染めといっても、合成藍から天然藍、さらに還元の仕方で様々な方法があります。藍の栽培はなかなか難しく、この写真のようなやり方で染料を作るにはかなりの手間がかかるため、栽培から藍染めまでを行っているところは少ないよう。
近々、こちらの写真の山口県防府市にある富海藍作研究会の藍の栽培の現場をじっくり見に行く予定です。つくり手にお話を伺って、実際に藍がどんなふうに育っていくのか、その生態や栽培について見てきたら、また、ご報告しますね。
(田舎暮らし イシダヨウコ)
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