キュウリやナスをたっぷり収穫したときには
家庭菜園などでする野菜作りは楽しいものです。また、自分で作っていなくてもご近所から収穫された野菜をいただいたり、あるいは大安売りに遭遇したりしたときに試したいのが「干し野菜」です。
キュウリを干してみた
キュウリを干す……? ちょっと考えにくいという方もいらっしゃるかも知れません。筆者も調べてみたものの、実際にやってみるのは少し抵抗がありました。が、まあとにかく作ってみることにしました。作り方はキュウリを切って干すだけです。切り方は自由ですが、早く乾かしたいなら薄く切るのがいいかも。そして、フードドライヤーをつかって乾燥させてみました。もちろん、天日で乾燥させてもOKです。
干したキュウリのお味は?
干したキュウリはコンパクトです。これなら冷蔵庫でも邪魔になりません。そのまま食べると少し甘味があり、噛みごたえがあります。使い方をネットで検索してみると、いろいろ出てきました。そのレシピをさらに手抜きして試してみたのが、ラッキョウ酢で戻し、醤油を少々、好みでラー油を入れるというもの。生キュウリの歯ごたえや瑞々しさとはちがった味わいがありました。ビールのおつまみやお茶漬けにピッタリの風味でした。ほかにも干しキュウリは一度水に戻して炒めて使うこともできるとのこと。試してみてはいかがでしょうか。
ナスも干しちゃえ!
ナス。こちらも嵩高(かさだか)い野菜。そして、傷みやすい。ということで、こちらも干してみました。干すとナスの大きさは当たり前ですが、小さくなります。パリパリになるまで干すことで、保存期間も長くなります。使い方は水で戻してから、煮物などで使うことができます。味噌汁などに入れて使うこともできますが、歯ごたえは独特でした。ちなみに、味噌汁などにパッといれて使いたいと思ったら、輪切りにしておくことをオススメします。
ナス、キュウリ以外にもできる
実は、ニンジン、ダイコン、ピーマン、トマトなど、売られている野菜のほとんどは干し野菜にすることができるようです。冷蔵庫が一般家庭に普及していなかった時代は、常備野菜としても作られていたのが干し野菜だとか。最近は、気候変動などで停電も起こりやすいので、作って保存しておくのもいいのではないでしょうか。また、夏休みの自由研究をどうしようかと悩んでいるお子さんがいらっしゃるなら、干し野菜にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。この場合は、重さや大きさの違い、水につけたらどんな風に戻ったかなどを観察してみるのもおもしろいかも知れませんね。
(グリーンアドバイザー・健康管理士一般指導員 ふじえりこ)