[ミョウガ]お庭レシピ 第22回 庭先のミョウガ|ショウガ科ショウガ属|エバーグリーン

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「物忘れするから食べない」ではもったいない!

ミョウガ

ミョウガ

 

夏はミョウガの季節です。とはいえ、ミョウガは食べすぎると物忘れがひどくなるなんていわれていますよね。この「ミョウガと物忘れ」の関係ですが、これはお釈迦様の弟子のひとり周利槃特(しゅりはんどく)が、自分の名前も覚えられないほどの物忘れをする名人。槃特が亡くなりその墓の周囲にミョウガが生えたことから関連づけたとされています。しかしながら、科学的にはミョウガの芳香物質には眠気を覚まし頭をスッキリとさせる効果があるとされているので、逆に物忘れ防止にもなるかも知れませんね!

葉が茂ってきたころに、地際に咲く花序を収穫

葉が茂ってきたころに、地際に咲く花序を収穫

 

ミョウガを食べて夏を乗り切る!

ミョウガは花穂を食べるので「花みょうが」とも呼ばれ、一般的な食べ方はきざんで薬味にします。しかし、自宅で育てるとおもいのほか繁殖したくさん収穫できることもあります。そういう場合の保存方法は、ひとつひとつをラップに包んだりきざんだりして冷凍するのがよいとされているほか、濡らしたキッチンタオルでまいて冷蔵庫で保存することもできるのだそうです。ミョウガ好きの方は試してみるといいでしょう。

また、そのままおいしく楽しみたいなら、オススメは甘酢漬け。作り方は市販のラッキョウ酢を用意し、よく洗ったミョウガを沸騰した湯で30秒ほど湯がき、湯を切って水気をふき取ってからラッキョウ酢に漬け込むだけ。ラッキョウのような感じで楽しむことができます。

もちろん、よく洗ったミョウガをそのままラッキョウ酢に漬け込む方法もありますが、生えている場所によっては、ラッキョウの葉と葉の間にヤスデなどが潜んでいるケースもあるので注意が必要。

冷凍はラップをしてから

冷凍はラップをしてから

 

ミョウガを使った浅漬けもGOOD!

独特の香りのミョウガ。夏の定番野菜と一緒にあえればカンタンな浅漬けでも大活躍します。特にナスとの相性がよいとされています。

作り方はナス、お好みでキュウリを薄切りに、ミョウガは細切りにします。色止めのためにナスは軽く塩もみしたあとに酢をふるといいでしょう(塩だけでも色止め効果はあるとされています)。ナス、キュウリ、ミョウガをビニール袋に入れて、麺つゆや市販のドレッシングなど好みのタレを加え冷蔵庫で1時間ほど置けば完成です。仕上げに、あれば青シソなどを飾るのもいいでしょう。

また、ナスとミョウガは一緒に煮てもおいしく楽しむことができます。

ミョウガ、ナス、キュウリをきざんで

ミョウガ、ナス、キュウリをきざんで

ビニールに入れ数時間放置

ビニールに入れ数時間放置

かんたん浅漬け完成

かんたん浅漬け完成

某レストランでは夏の彩りにサラダに飾られていました!

某レストランでは夏の彩りにサラダに飾られていました!

 

日本人とミョウガの関係

実はこのミョウガ、日本人とは深い関係も。なんでもあの中国の書『魏志倭人伝』に「襄荷(じょうか)」という名で登場し、生のまま食べる「冬夏食生菜」として紹介されているのだとか。ちなみに、ミョウガはカラダにこもった熱を冷まし血行を良くすることから、夏バテ予防にも効果大。

ほかにもミョウガは『抱き茗荷紋』『丸に抱き茗荷紋』等家紋でも知られ、なかでも70種以上と多く日本十大紋にもなっています。これはミョウガはその名が「冥加」に通じ、神仏加護の意味を持つからだそうです。また、摩陀羅神の神紋が茗荷紋であることも知られています。神社などに出かけたらぜひ探してみてくださいね。

 

(グリーンアドバイザー・健康管理士一般指導員 ふじえりこ)

ミョウガ