EVERGREEN - エバーグリーン

植物図鑑

イスノキ

イスノキ属 イスノキ
学名: Distylium racemosum

〔基本情報〕
林内で見られる高さ8~10mの常緑高木。
幹は太くなると赤褐色となります。
若い枝にははじめ星状毛がはえ、黄色を帯びます。
葉は互生する単葉で、長さ3~7cm、幅1.5~3cmの倒卵形で、全縁または上部に少数の波状の歯牙があります。
葉の表面には光沢があり、質は厚くてかたいです。
葉にはよく大きな虫こぶができます。
葉柄は長さ5~10㎜です。
葉腋に長さ2.5~4cmの総状花序を出し、上部に両性花、下部に雄花をつけます。
花には花弁はなく、赤色の雄しべが目立ちます。
果実は長さ7~10㎜で広卵形の蒴果で、表面に灰白色の毛が密にはえ、先端に花柱が残ります。

〔利用〕
材は非常に堅く、日本の木材の内で最も重いとされ、保存性が高いです。
家具、器具、楽器(三味線、琵琶の撥など)、床柱などの材料となります。
またこの木で作った木刀は示現流で用いられます。
葉にできる大きな虫こぶで、笛を作って遊びます。

〔栽培〕
増殖は実生、挿木によります。
潮風に耐え、痩地でもよく育ち、丈夫です。

〔備考〕
別名のヒョンノキは虫こぶで作る笛の音に由来します。

名前
イスノキ(柞、柞樹)、ヒョンノキ
生活型
高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
4月、5月
花咲く季節
3月、4月、5月
実のなる季節
10月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:関東地方南部以西、四国、九州、琉球)、済州島、中国中南部、台湾
形状
直立
草丈・樹高
8000〜10000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
全縁、歯牙
葉の特記事項
花のつき方
総状花序
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐潮性
用途適性
生垣、公園・庭園
ハーディネスゾーン
8a〜11b
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
69741
検索サイトの検索キー
コメント

「 イスノキ 」の投稿写真