イカリソウ（広義）

イカリソウ属 イカリソウ（広義）
学名： Epimedium grandiflorum

〔基本情報〕
おもに太平洋側の落葉樹林内や林縁でみられる高さ20～40cmの多年草。
葉は1～3回3出複葉です。
小葉は長さ3～10cm、幅2～6cmの卵形となり、基部は深い心形となり、先は次第に細まります。
葉の縁に刺状の毛がはえます。
若葉には葉柄とともに褐色の毛がはえます。
茎先に総状花序を出し、紅紫色または淡い紫色や白色の4弁花をつけます。
萼片は8個あり、内側の4個は花弁状で大きく、外側の4個は小さくて早落します。
花弁の基部には長さ1.5～2cmの距があります。
果実は袋果です。

〔利用〕
薬用として利用されます。

〔栽培〕
増殖は実生、株分けによります。
冬から花の時期には日当たりがよく、夏は明るい日陰になるような涼しい場所で管理します。
冬の寒風も避けるようにします。
地植えの場合は落葉樹の下がよいです。
水はけがよく肥沃な土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は夏に晴天が続いてひどく乾燥しないかぎり降雨にまかせます。
肥料は元肥を施せば特に必要ありませんが、鉢植えの場合は春と秋に薄めた液肥を与えてもよいです。
病虫害は特にありません。