花の形が船の錨(碇)に似ている「イカリソウ」を紹介します。メギ科イカリソウ属の多年草で、北海道西南部から九州の温帯〜暖帯の落葉広葉樹林の林床や林縁に生えます。
イカリソウは様々な変種がありますので、その違いを観察する楽しみがあります。
次の写真は、判別しがたいですが、越冬した根出葉とその上に今年の新しい根出葉がありました。
イカリソウは細長い茎の頂部に花を付けるので少しの風で揺れます。この揺らぎが、多くの人に“疲れを癒やしてくれる”と感じさせるようです。山でイカリソウを見かけたら、少し時間をかけてじっくりながめてみてはいかがでしょう?
(山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))
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