ヤクナガイヌムギ

スズメノチャヒキ属 ヤクナガイヌムギ
学名： Bromus carinatus

〔基本情報〕
高さ50～150cmの短命な多年草または越年草。
葉は長さ20～30cm、幅0.5～1cmの線形で無毛です。
葉鞘には毛がはえるものと無毛のものがあります。
葉鞘には三角形で膜質の葉舌があります。
長さ15～30cmの円錐花序を出し、小穂がつきます。
小穂は長さ2～4cmで、6～10個の小花からなり、著しく扁平です。
第1苞頴は長さ0.8～1.1cmで3～5脈があり、第2苞頴は長さ1～1.3cmで5～7脈があります。
内頴は護頴の3/4程度の長さです。
護穎は強く2つに折れ、長さ1.1～1.7cmで7～9脈があり、先端に0.2～1.2cmの芒があります。
葯は長さ0.4～0.5cmで黄褐色、開花時に小花から垂れ下がります。
小穂の先端には閉鎖花もつきます。

〔来歴〕
神奈川県で最初に確認された帰化植物です。

〔備考〕
形態に変異が多く、イヌムギ、ノゲイヌムギと混同されやすいです。