センノウ

マンテマ属 センノウ
学名： Silene bungeana

〔基本情報〕
高さ0.5～1mの多年草。
全体に毛がはえ、茎は直立して、ときに上部で枝分かれします。
葉は対生する単葉で、長さ8～12cm、幅2～3cmの楕円状披針形となり、葉先はとがり、両面に軟毛がはえ、葉の縁は全縁です。
花は2出集散花序にやや密につき、深紅～鮮やかな朱色で径3.5～5cmの5弁花です。
花弁は平らに開き、不規則に細かく裂けます。
雄しべは10個で、葯は暗紫色です。
果実は長さ1～1.5cmの楕円状卵形となる蒴果ですが、日本で栽培されているものは種子ができない3倍体です。

〔来歴〕
鎌倉時代末期～室町時代初頭に中国から渡来しました。

〔栽培〕
増殖は株分け、挿芽によります。
日向～半日陰で水はけがよい土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は夏に晴天が続いてひどく乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は元肥のほか、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
病虫害としてはヨトウムシがあります。