植物図鑑
キヅタ
キヅタ属
キヅタ
学名:
Hedera rhombea
〔基本情報〕
常緑つる性木本。
幹から多くの気根を出して樹木や崖、壁などをよじ登り、高さ30~40mにも達します。
若い枝には黄褐色の毛がありますが、のちに無毛となります。
葉は互生する単葉で、長さ3~7cm、幅2~5cmで、質が厚く、表面に光沢があります。
葉の縁は全縁です。
若い枝の葉はふつう大きく、浅く3~5裂する卵円形~菱状卵形となり、花をつける枝の葉では菱状卵形~卵状披針形で分裂しません。
葉柄は1.5~5cmです。
枝先に散形花序を出し、黄緑色の小さな5弁花を1~数個つけます。
花序の軸には黄褐色の毛がはえます。
果実は径6~7mmで球形の石果で、黒く熟します。
〔栽培〕
増殖は挿木によります。
挿木は3~4月または9~10月に茎を2~3節切り、。
土や水に挿すと容易に発根します。
実生も可能ですが、発芽率は悪いです。
半日陰で水はけと水もちがよく、通気性のあるやや湿った土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合は晴天が続いて乾燥しない限りは必要ありません。
施肥は元肥のみでも問題ありません。
病虫害としてはすす病、炭そ病、アブラムシ、カイガラムシなどがあります。
〔備考〕
別名のフユヅタは冬も葉があることから、ブドウ科の落葉性のツタ(ナツヅタ)に対してつけられました。
名前
キヅタ(木蔦)、フユヅタ(冬蔦)、オニヅタ(鬼蔦)、Japanese ivy、songak
生活型
つる性木本
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
4月、5月、9月、10月
花咲く季節
10月、11月、12月
実のなる季節
3月、4月、5月
葉の鑑賞期間
1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
分布または原産地
日本(北海道南部~琉球)、朝鮮南部
形状
つる
草丈・樹高
30000〜40000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)、分裂葉
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
若い枝につく葉と、花がつく枝に出る葉で形が違います。
花のつき方
散形花序
花弁の数
5
花の色
緑
花径
花序の長さ
実の色
その他
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
挿木
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通、湿潤
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性、耐暑性
用途適性
トピアリー、公園・庭園、壁面緑化、ベランダ、ハンギングバスケット
ハーディネスゾーン
病害
すす病、炭そ病
虫害
アブラムシ、カイガラムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
54434
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