ヨウラクツツジ

ツツジ属 ヨウラクツツジ
学名： Rhododendron kroniae

〔基本情報〕
山地の林内にはえ、高さ1mほどになる落葉低木。
若い枝にははじめ白色の短毛がまばらにはえます。
葉は互生する単葉ですが、枝先に集まってつくことが多いです。
葉は長さ2～5cm、幅1～2.5cmの楕円形で、表面と葉の縁に短い腺毛がはえ、葉の裏面は脈上に粗い毛がはえます。
葉柄は長さ0.2～0.5cmで腺毛が少数はえます。
枝先に短い花序を出し、3～10個の花が束生状につきます。
花は紅紫色で、長さ1cmほどの筒形で1～1.5mの花柄をもち、下向きに咲きます。
花冠は4裂します。
雄しべは8本です。
花柄には短い腺毛がまばらにはえます。
萼は4裂し、縁に短い腺毛がまばらにはえます。
果実は長さ0.3～0.4cmの球形の蒴果で5裂します。

〔栽培〕
増殖は実生によります。
発根率は悪いですが挿木も可能です。
排水と保水性がよく、日向～半日陰で西日が当たらない場所に向きます。
酸性土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は春先と開花後に緩効性化成肥料を置き肥します。

〔備考〕
花のつく様子を仏像や寺院の装飾「瓔珞」に例えた名です。