植物図鑑
コモウセンゴケ
モウセンゴケ属
コモウセンゴケ
学名:
Drosera spatulata
〔基本情報〕
日当たりのよい酸性で貧栄養の湿地や粘土質の湿った裸地などにはえる高さ5~15cmの多年草。
食虫植物です。
葉はロゼット状に多数根出して、葉柄を含めて長さ1~2cm、幅0.3cmほどの倒卵形で、基部はしだいに細くなり、葉柄と葉身との境は不明瞭です。
葉柄は幅が広く、長さは葉の2倍ほどあります。
托葉は乾いた膜質で深く3裂します。
葉は淡い緑色または赤色を帯び、表面は長い紅色の腺毛に覆われます。
腺毛は消化酵素を含む粘液が出してよく粘り、昆虫などを捕えて、養分を吸収します。
花茎の先に総状花序を出し、花序には短い腺毛がはえ、花序の先端がワラビのように巻きます。
花は淡い紅色の5弁花で、花序の一方に偏って10個前後つき、1つの花は1日でしぼみます。
琉球では白花もみられます。
萼片は長さ0.3cmほどの長楕円形~披針形です。
花弁はしぼんで果実期まで残ります。
果実は径1.5mmほどの球形の蒴果で、萼片より短いです。
〔栽培〕
増殖は実生によります。
日当たりと風通しのよい場所を好み、冬は凍結しないようにします。
水苔単体に植えつけるのが簡単でよいですが、鹿沼土:赤玉土小粒:ピートモスを等分に配合したものも使用できます。
用土が常に湿っている状態にするため、腰水潅水とします。
肥料は特に必要なく、虫を与えなくても大丈夫です。
種子を採らないのであれば、花序の途中まで開花したら根元から花茎を切ると株が疲れません。
名前
コモウセンゴケ(小毛氈苔)
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
トウカイコモウセンゴケ、ヒュウガコモウセンゴケ
植え付け(または播種)季節
3月、4月、5月
花咲く季節
6月、7月、8月、9月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:宮城県以南、四国、九州、琉球)、東アジア~東南アジア、オーストラリア
形状
草丈・樹高
50〜150mm
葉の形
特殊
葉の生え方
縁の形
葉の特記事項
葉の表面は長い腺毛に覆われます。
花のつき方
総状花序
花弁の数
5
花の色
桃、白
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
赤、緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種
日照条件
日向
水分の必要性
湿潤
土の必要性
必要、水苔
土壌酸度
酸性
耐候性
耐湿性
用途適性
鉢植
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
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