ミヤマタネツケバナ

タネツケバナ属 ミヤマタネツケバナ
学名： Cardamine nipponica

〔基本情報〕
亜高山帯上部より標高の高い湿った岩礫地や砂礫地でみられる小形で全体に無毛の多年草。
遅くまで雪渓が残るような場所でよくみられます。
上部で枝分かれする根茎があり、古い根生葉の葉柄の基部が残ります。
茎は高さ3～10cmで、株立ち状になります。
葉には根生葉と茎に互生する葉があり、長さ1.5～5cmの奇数羽状複葉となり、根生葉の側小葉はふつう2～3対、茎葉の側小葉はふつう1～2対となります。
小葉は長楕円形～倒卵形で全縁です。
茎葉の頂小葉は側小葉とほぼ同形同大もしくは少し大きい程度です。
葉の質はやや厚いです。
茎葉の葉柄の基部が耳状に茎を抱きます。
花は短い総状花序に数個つき、白色の4弁花、花弁は長さ4～6mmの倒卵形です。
雄しべは6本です。
果実は長さ2～3cmの先がとがる長角果です。
果実の中には楕円形の種子が多数、1列に並びます。