[植木鉢]食器を植木鉢にする(前編) 食器に底穴を空ける|エバーグリーン

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食器を植木鉢にする

食器を植木鉢にする

 

はじめに

筆者は食器や空き容器を見ると「これに植物を植えたらどんな感じになるだろうか」と考えるクセがあります。コーヒーカップやビアマグ、小鉢、空き缶や食品保存用シール容器など、想像の対象は多岐にわたります。

 

「100均」に行って、可愛らしくオシャレなデザインの食器が並んでいるのを見ると「このマグカップに植物を植えたらステキだろうなあ……」とか、「このお猪口(ちょこ)に多肉植物寄せ植えしたらおもしろそう」など、植物と食器の組み合わせを想像するのが楽しみのひとつでもあります。

しかし、残念ながらこれらの食器は植木鉢のように底穴が開いていません(当たり前です)。底から水が抜けなければ、水はけが悪く植木鉢としてはかなり使いづらいです。

 

というわけで今回と次回は、食器に底穴を空けて(前編、この記事)、寄せ植えを仕立てるまで(後編、次回)の2回に分けてお届けいたします。

 

用意するもの

  • 電動ドリルドライバー(以下、電動ドリル)
電動ドリル

電動ドリル

 

回転速度が遅いものだと穴を空けるまで相当時間がかかります。

回転数1,000r/min(毎分1,000回転)以上の性能のものが望ましいです。画像の愛用品は最高回転数1,000r/minなのでややパワー不足ですが、時間をかければしっかり穴空けができます。

 

  • コアビット
コアビットとガイドリング

コアビットとガイドリング

 

ガラス、タイル、陶器用のもの。ドリルドライバーの先端に付けて、これで穴を空けます。穴の大きさのサイズはいろいろあります。今回使用したのは外径14mmのものです。

 

  • その他
養生テープほか

養生テープほか

 

養生テープ、軍手、底穴を空けたい食器(以下、食器)

 

つくりかた

1.穴を空けたい位置にガイドリング(コアビットに付属)を養生テープで固定します。このガイドがないと食器の表面でドリルが滑って固定できず、穴を空けるのが困難になります。

食器に底穴を空ける

 

2.食器の内側底面を養生テープで覆います。穴が貫通したとき、陶器の破片が飛び散らないための作業です。

内側を養生

 

3.電動ドリルにコアビットを固定して、水をたっぷり含ませたスポンジ(コアビットに付属)を芯の部分に押し込みます。スポンジは食器とコアビットが摩擦でかなり高温になるので、それを冷やすためです。

水を含ませたスポンジ

 

4.平らなところに食器を置いて、手でしっかりと固定します

平らなところで手でしっかり固定

 

5.固定したガイドリングの真ん中に電動ドリルをあてて動かします。養生テープの上からでOKです(撮影の都合上、食器が固定されていませんが電動ドリルを動かすときはしっかり手で固定しています)。

ガイドリングの真ん中に電動ドリルをあてる

 

 

6.高温になるようなら水を差して冷やしながら電動ドリルを動かします。

冷やしながらドリルを動かす

 

7.ガイドリングを外すと、削られたところが溝になっています。ここまでいくとガイドリングがなくても電動ドリルはぶれずに回転します。

削られたところが溝になっています

 

8.溝の深さをちょくちょく確認しながら電動ドリルを動かすこと1~2分くらい。貫通しました。陶器の欠片(かけら)で手を切らないように気をつけながら食器内側の養生テープを外します。

電動ドリルを動かすこと1~2分

 

9.細かい削り粉が付いているので、水できれいに洗い流して完成です。

水洗いして完成

 

 

さいごに

食器をしっかり固定しないと、穴が貫通するとき食器もいっしょに回転して破片が飛び散ることがあります。筆者はそれで一度ケガをしたことがあります(痛っ)。

 

陶器用のコアビットはそれなりに高価(3,000円くらい)ですし、電動ドリルもどの家庭にもある道具ではないので手軽な方法とはいえませんが、何かのヒントになれば幸いです。安全のため、作業時は長袖・長ズボンにゴーグルもあったほうがよいかもしれません。

寄せ植え

 

次回は、この植木鉢を使った素敵な寄せ植えを紹介します。

 

ヤサシイエンゲイ 小林昭二)

 

寄せ植え